薄毛だけど肉大好き!だったら、気にせず育毛のために肉を食べるべき
肉中心の食生活では、抜け毛が増えて薄毛が進行するとよく言われています。
健康のためにも、肉を食べる量は控えたほうがいいとも言われていますよね。
でも、本当に肉を中心にした食生活だと薄毛になるのでしょうか?
肉を食べることで薄毛になるのか、育毛に効果が期待できるのか、をご紹介します。
この記事の目次
肉を食べると薄毛になると言われる理由
一般的には肉中心の食生活は、カラダに良くなくて太りやすくなるし、薄毛にもなると言われています。
薄毛になると言われるのにはちゃんとした理由があって、肉には脂肪やコレステロールが豊富に含まれているため、肉を中心に食べていると血液中の脂質が増えすぎて、血液がドロドロになってしまい、血行不良を招いてしまうからです。
育毛のためには、毛母細胞や毛乳頭細胞などに血液がちゃんと届いて、髪の毛を育てるために必要な酸素や栄養素を十分に受け取ることが必要になります。
血液がドロドロになってしまうと、頭皮に張り巡らされた細い毛細血管を血液が通れなくなり、抜け毛が増える原因になってしまうのです。
カラダの中に脂質が増えすぎると皮脂の分泌も多くなってしまうので、頭皮の環境が悪化したり、毛穴に皮脂が詰まることで抜け毛が増えてしまうことにもなります。
また、肉を中心にした食事を続けていると腸内環境が悪化することも知られています。
腸内に住んでいる悪玉菌は、タンパク質や脂質を餌に繁殖しますので、肉中心の食事をしていると悪玉菌が優勢になり、腸内環境が悪化するのです。
腸内環境が悪化してしまうと、便秘になったり、消化・吸収する働きも弱ってしまい、抜け毛を増やす原因になってしまいます。
便秘になると、活性酸素が大量に発生することで毛乳頭細胞などが攻撃を受け、老化してしまい、抜け毛を増やしたり、溜まった毒素が血液中に流れ込み、血液がドロドロになってしまいます。
消化・吸収の働きが低下してしまうと、せっかく食べた食材の栄養素を十分に吸収することが出来なくなるので、優先順位が低い髪の毛には栄養が行き渡らなくなり、抜け毛が増えてしまうのです。
肉が持っている育毛効果はコレ
肉を食べると薄毛になる理由を見てしまうと、肉を食べることを控えたほうがいいような気がしてきますよね。
肉を食べることによるデメリットだけをご紹介したのでそう思えるのですが、肉にはちゃんと育毛効果があります。
それは肉に含まれている動物性タンパク質が、髪の毛を育てる上でとても重要な成分なのです。
髪の毛の95%がケラチンと呼ばれるタンパク質で出来ていて、ケラチンを構成する18種類のアミノ酸を摂取することが育毛にとって大切です。
18種類のアミノ酸のうち、カラダの中で作り出すことが出来ず、食べ物から摂取する必要がある必須アミノ酸が9種類含まれています。
大豆などの植物性タンパク質が健康に良いと言われていますが、アミノ酸が含まれているバランスは肉に含まれている動物性タンパク質の方が優れています。
肉には20種類のアミノ酸が含まれていて、9つの必須アミノ酸もバランス良く含まれているため、髪の毛を作る材料として最適なのです。
肉に含まれているメチオニンは、育毛にはとても大切
メチオニンは必須アミノ酸のひとつで、牛肉、鶏肉、羊肉などに豊富に含まれています。
髪の毛を構成するケラチンのうち、メチオニンはわずかに1%しかありませんが、メチオニンが不足すると抜け毛が増えたり、薄毛になると言われています。
また、育毛のために大切な臓器のひとつに肝臓がありますが、メチオニンは肝機能を向上させてくれます。
食べたタンパク質はそのまま髪の毛の材料に使われるわけではなく、胃腸で消化・吸収されたあと肝臓でアミノ酸に代謝されてカラダ中に運ばれていきます。
肝機能が低下してしまうと、アミノ酸の代謝も低下してしまうので、髪の毛を作る材料が足りなくなってしまい、薄毛が進行してしまうのです。
メチオニンによって肝機能が向上することで、育毛にも効果が期待出来ます。
さらに、メチオニンには抗酸化ミネラルであるセレンを運ぶ役割を持っており、抗酸化作用を高めてくれる働きも持っています。
セレンは、抜け毛を増やしてしまう活性酸素を除去してくれるので、育毛のために抗酸化作用のサポートをしてくれます。
育毛効果を高める肉と一緒に食べたい食材
ここまで、肉が持っているメリットとデメリットをご紹介してきました。
結局、育毛に良いのか悪いのかわからないという感じになってしまったかもしれませんが、肉には育毛効果があるけれど、肉だけを食べると薄毛を進行させてしまうし、健康にも問題が出るということなのです。
外食が多い食生活を送っていると、肉が多く他の食材がとても少ないという食事内容になってしまいがちです。
肉好きなら肉中心でもあまり気にならないとは思いますが、育毛という観点で言えば、肉だけ、もしくは肉90%、他10%というような内容では、完全にアウトです。
肉好きだからこそ、他の食材もバランス良く食べる必要があるのです。
肉と一緒に食べることで、育毛に効果が期待出来る食材をそれぞれ見て行きましょう。
緑黄色野菜
肉と一緒に野菜も食べなさいとは、よく言われることです。
肉だけでは不足しがちなビタミン類が、緑黄色野菜から摂取出来るということもありますし、食物繊維が善玉菌の餌になるため腸内環境を正常に保つことに一役買ってくれるからです。
特に育毛に必要なビタミンB群は、肉には少なく、緑黄色野菜には豊富に含まれていますので、肉と緑黄色野菜はセットで食べるようにしましょう。
柑橘類
頭皮の保湿に関係するコラーゲンの生成や、活性酸素を除去する抗酸化作用を持っているビタミンCは、カラダの中では作れないので、食べ物から摂取する必要があります。
ジュースやサプリメントなどでビタミンCを摂取する人もいますが、加熱すると失われてしまいますし、他のビタミンや栄養素を取り入れることも出来ますので、出来れば柑橘類を食べることをオススメします。
乳酸菌
ヨーグルトやキムチ、味噌などの発酵食品に豊富に含まれている乳酸菌ですが、肉を食べることで悪化しやすい腸内環境を整える効果があります。
肉を食べる時の付け合せにキムチを食べたり、味噌汁を飲んだり、デザートにヨーグルトを食べることで、乳酸菌が腸まで届き、腸内環境を正常に整えてくれます。
肉はどれを食べても育毛効果が期待出来るのか?
肉は基本的にどれを食べても動物性タンパク質を摂取することが出来るので、変わらないと言いたいところですが、やはりそれぞれに特徴があります。
牛肉は育毛のために大切だと言われる亜鉛を豊富に含んでいるので、他の肉よりは育毛効果が高いのですが、さしが入っていると脂質を摂取しすぎになってしまうため、脂身が少ない赤身肉を選ぶようにしましょう。
豚肉はビタミン類を豊富に含んでいるのですが、メチオニンや亜鉛を含んでいないため、他の食材で補う必要があることと、バラなどの脂身が多い部位は避けて、赤身肉を選ぶようにしましょう。
鶏肉は脂質が肉の中では少ない方なので、頻繁に食べてもあまり気にする必要はない肉ですが、亜鉛を含んでいないため他の食材で補う必要があります。
羊肉は脂質も少ない方で鶏肉のように頻繁に食べても大丈夫なのですが、匂いなどのクセがあるので苦手な人も多いようです。
好みもありますので、どれかに偏ることなく食べ分けていくといいのではないでしょうか。
まとめ
肉が持っている育毛効果についてご紹介しました。
育毛のためには、食べないほうがいいと紹介されることが多い肉ですが、ちゃんと栄養バランスを考えて食べると育毛に効果を発揮してくれる食材のひとつです。
特に、動物性タンパク質は植物性タンパク質よりも吸収率がいいので、効率よくアミノ酸に代謝されますので、うまく外の食材と組み合わせることで育毛の効果が期待出来ます。
きなこや豆乳、大豆などの植物性タンパク質を肉と一緒に食べることで、肉を食べることで上昇する血液中のコレステロールを下げてくれますので、両方同時に摂取することもいいでしょう。
肉が好きであれば、育毛のために我慢することなく、上手に食べて育毛に役立てましょう。