豆腐は育毛に必須?大豆イソフラボンと2つの成分が薄毛を救う!
日本ではおなじみで世界でも健康食のブームに乗って人気になっている豆腐。
どこでも手軽に手に入る豆腐は、育毛にも効果が高いと言われています。
豆腐が育毛に効果が高いと言われるのは原料となっている大豆に由来するのですが、大豆イソフラボンの育毛効果と育毛には欠かせない2つの成分をご紹介します。
この記事の目次
豆腐に含まれている栄養素
出典:大人すはだ
昔から健康にいいと言われている豆腐なので、健康を維持するために必要な栄養素を豊富に含んでいます。
豆腐に含まれている栄養素は以下の通り
- タンパク質
- 脂質
- 炭水化物
- ビタミンE
- ビタミンK
- ビタミンB1
- ビタミンB2
- ナイアシン(ビタミンB3)
- パントテン酸(ビタミンB5)
- ビタミンB6
- ビオチン(ビタミンB7)
- 葉酸
- ナトリウム
- カリウム
- カルシウム
- マグネシウム
- リン
- 鉄
- 亜鉛
- ヨウ素
- セレン
などです。
健康や育毛に必要だと言われている栄養素を豊富に含んでいることがわかります。
いつもの食事に豆腐を追加することで、栄養のバランスを取りやすくなることでしょう。
大豆イソフラボンはAGAにも効果あり
大豆イソフラボンがAGAに効果が期待出来るという話を聞いたことがあるかもしれません。
大豆イソフラボンには、女性ホルモンであるエストロゲンと似たような働きをすることがわかっているため、AGAの原因と言われているジヒドロテストステロン(DHT)を抑制する作用が期待出来ると言われているからです。
ジヒドロテストステロン(DHT)とは、男性ホルモンであるテストステロンが過剰に増えすぎた時に、還元酵素である5αリダクターゼと結びつくことで生成されます。
ジヒドロテストステロン(DHT)は通常の男性ホルモンであるテストステロンと比較して、10倍~30倍も活動力が強力な男性ホルモンであり、毛乳頭細胞にある男性ホルモン受容体と結びつき、TGF-βという増殖抑制因子を生み出し、毛母細胞の活動を低下させてしまうため、抜け毛を増やし、薄毛を進行させてしまうのです。
豆腐を食べることで大豆イソフラボンを摂取すると、女性ホルモンと似たような働きをしてくれるため、男性ホルモンの分泌を抑制し、ホルモンバランスを整え、ジヒドロテストステロン(DHT)の生成や活動を抑制してくれるのです。
こうした女性ホルモンと似たような働きをする以外にも、大豆イソフラボンには2つの育毛に関係する働きを持っています。
それぞれ見て行きましょう。
CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)を生成する
大豆イソフラボンには発毛因子であるIGF-1の生成を促すCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)を生成する働きがありますので、毛母細胞の働きを活発にし、元気で健康な髪の毛を育てるサポートの役割も持っているのです。
IGF-1とは、知覚神経が刺激されることで分泌されるアミノ酸が結合したタンパク質です。
IGF-1は毛乳頭細胞に多く存在していて、毛母細胞がIGF-1から発毛指令を受けることで活発に活動をし、乱れたヘアサイクルを正常に戻して行くことから、育毛や発毛の効果が期待出来る成長因子として注目を集めています。
このIGF-1を活性化させるのがCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)なのですが、量に限りがあり使い切ってしまうとIGF-1も活性化されなくなります。
大豆イソフラボンは、減ってしまうCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)を唯一増やすことが出来る成分なので、豆腐を食べることでCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)が増え、IGF-1も活性化されて、育毛に効果が期待出来るのです。
抗酸化作用
抜け毛を増やす大きな原因のひとつとして、活性酸素が挙げられます。
活性酸素は、カラダの中に侵入したウイルスや細菌などを退治するという大切な働きを持っているのですが、喫煙や紫外線、生活習慣、運動不足などでカラダの中に過剰に増えすぎると、健康な細胞まで攻撃を始めてしまうのです。
過剰に増えすぎた活性酸素に攻撃された健康な細胞は、ダメージを受け活動を低下させていき、老化と言われる症状になっていくのです。
毛母細胞や毛乳頭細胞なども攻撃を受けることで、細胞が老化し、髪の毛を成長させられなくなったり、新しく髪の毛を作り出すことが出来なくなり、薄毛が進行していくことになります。
大豆イソフラボンが持つ抗酸化作用とは、過剰に増えすぎた活性酸素を除去してくれる働きのことで、毛母細胞や毛乳頭細胞などの活性酸素による老化を防いでくれますので、育毛にも効果が期待出来るのです。
レシチンは、毛乳頭細胞を健康に保つ
レシチンは、リン脂質の一種で大豆や卵黄に豊富に含まれていて、エネルギー源になったり、カラダの中で様々な働きをすることが知られています。
レシチンは、カラダを構成する約60兆個と言われている細胞にある細胞膜を構成している主成分でもあります。
レシチンの主な働きは以下の通りです。
- コレステロール値を下げる
- 脳細胞の活性化
- 肌細胞を熱損傷から守る
- 新陳代謝を促す
- 肝機能を高める
特に育毛の関係する働きとして、レシチンは細胞膜の主成分なので細胞膜をキレイにし、新しい細胞がどんどん生まれてくるためのサポートをする働きを持っています。
髪の毛を生み出す毛乳頭細胞は、カラダの中で最も活発に細胞分裂をする細胞のひとつなので、レシチンによって細胞分裂が活発に行なえるようになれば、育毛に効果が期待出来ます。
レシチンのコレステロール値を下げる働きによって、血液がサラサラになり血行が促進されますので、毛乳頭細胞に髪の毛を成長させるために必要な酸素や栄養素を十分に届けることが出来るようになります。
また、肌細胞を守る働きによって美肌効果があると言われていますので、頭皮の環境を正常に保つ働きも担っています。
レシチンが肝機能を高めることによっても育毛に効果が期待出来ます。
肝臓は摂取したタンパク質を、カラダが使える形のアミノ酸に代謝する働きを持っているため、肝機能が低下してしまうと髪の毛の主成分であるアミノ酸が不足してしまい、薄毛が進行してしまうのです。
肝機能が向上することで、アミノ酸が正常に作られていけば、優先順位が低い髪の毛にも十分なアミノ酸が届くことになり、元気で健康な髪の毛が育ち、抜け毛が減っていくのです。
ビオチンは、太くて元気な髪の毛を育てる
ビオチンは、ビタミンB群のひとつでビタミンB7とかビタミンHと呼ばれることもあります。
ビオチンは、タンパク質、脂質、糖質の代謝に関わっていて、酵素の働きをサポートする働きを持っています。
ビオチンが不足してしまうと、皮膚や髪の毛が正常に作られなくなり、抜け毛が増えたり、肌トラブルが起きたりという症状が表れます。
ビオチンには毛細血管を丈夫にすることで血行を促進させる働きがありますので、頭皮の新陳代謝を活発にし頭皮の環境を正常に保ったり、髪の毛が成長するために必要な酸素や栄養素を送り届け、育毛に効果が期待出来る成分なのです。
また、ビオチンはコラーゲンの生成を促す働きもありますので、紫外線によってダメージを受け破壊されたコラーゲンを修復し、頭皮を健康に保ち乱れたヘアサイクルを正常に戻すサポート効果もあります。
さらに、育毛にとって大切だと言われている亜鉛の働きをサポートする効果も持っています。
亜鉛は、AGAの原因になる5αリダクターゼの働きを阻害する効果を持っていて、育毛のためには必須だと言われるミネラルです。
亜鉛には5αリダクターゼの阻害作用の他に、細胞の再生や新陳代謝を促す働きと、髪の毛を構成するケラチンと呼ばれるタンパク質の合成を促進する働きも持っているのです。
ビオチンは、亜鉛と一緒にケラチンと呼ばれるタンパク質の合成を促進しますので、亜鉛の働きを強化するためにもビオチンは育毛には欠かせない成分のひとつになっています。
育毛に効果的な豆腐の食べ方
豆腐には、大豆イソフラボンとレシチン、ビオチンという育毛にとって欠かすことの出来ない大切な成分が3つも入っていることをご紹介しました。
豆腐だけでも育毛の効果が期待出来るのですが、さらに育毛の効果を高める豆腐の食べ方をご紹介します。
キムチと一緒に食べる
キムチにはカプサイシンという辛味成分が入っていますが、カプサイシンは胃腸の知覚神経を刺激することで、発毛因子であるIGF-1を増加させる働きを持っています。
IGF-1が増加することで毛母細胞に発毛指令が出て育毛に効果が期待出来るのですが、IGF-1を増やすためにCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)が使われますので、CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)が減ってしまうとIGF-1も減ってしまいます。
大豆イソフラボンにはCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)を生成する働きがありますので、豆腐とキムチを一緒に食べることでIGF-1を効果的に増やすことが出来るのです。
また、キムチは発酵食品ですので乳酸菌を豊富に含んでいます。
腸内環境が悪化していても、活性酸素が過剰に発生して抜け毛を増やしたり、消化・吸収する力が低下するので栄養素をちゃんと代謝出来なかったりと薄毛を進行させる原因になってしまいます。
キムチに含まれる豊富な乳酸菌は、腸内に届くことで善玉菌の餌になったり、腸内に定着することで腸内環境を正常に戻してくれますので、育毛に効果が期待出来るのです。
昆布出汁の湯豆腐にして食べる
昆布に含まれているアルギン酸やフコイダンという水溶性の食物繊維を豆腐と一緒に食べることで、育毛の効果が高まります。
アルギン酸は、腸の中で脂肪分と結合し、カラダの外に排出する働きがありますので、余計な脂肪分がカラダの中に蓄積しなくなります。
フコイダンは、育毛タンパク質であるFGF-7の産生を高めるという研究結果が発表されていて、育毛に効果が期待されています。
育毛タンパク質であるFGF-7は、毛母細胞の細胞分裂を活発にすることで、乱れたヘアサイクルを正常に戻す働きがあります。
豆腐が持っている育毛効果とは違う働きの育毛効果ですので、豆腐と一緒に昆布も食べるとアルギン酸やフコイダンを余すところなく摂取でき、育毛効果が更に高まります。
まとめ
豆腐が持っている3つの育毛成分を中心に、豆腐の育毛効果をご紹介しました。
豆腐は食べることで育毛に効果が期待出来るのですが、ビタミンAやビタミンC、ビタミンB12など含まれていない栄養素もありますし、育毛のために豆腐だけを集中して食べることはカラダを健康に保つためにもやめた方がいいです。
この記事では、育毛の効果を高めるために2つの食べ方をご紹介しましたが、他にも育毛効果を高める組み合わせは数多くあると思います。
食べ物で育毛をしようとすると、カラダが健康になっていき、最終的に育毛に効果が出るという感じで、健康的ですがとても時間がかかる方法です。
効果があると言われる食べ物だけを食べていても飽きますし、栄養が偏る可能性もありますので、組み合わせなどを楽しみながら、様々な食材を食べることでバランスが良くなるのではないでしょうか。
育毛のために、あなたは豆腐に何を組み合わせて食べますか?