頭皮を切らない?違和感なくフサフサになれる自毛植毛がスゴイ!
AGA(男性型脱毛症)の人なら医薬品による治療だけではなく、植毛なども気になっているかもしれません。
植毛と言っても、いろんな方法があり一長一短があります。
その中でも、仕上がりに違和感がなくフサフサに仕上がる自毛植毛をご紹介します。
この記事の目次
違和感なくフサフサになれる自毛植毛とは
自毛植毛とは後頭部や側頭部の毛髪が残っているところから、皮膚と一緒に毛髪を採取して毛髪が生えていないところに移植する外科治療です。
以前主流だった合成繊維で作られた人口毛の移植と比べて、拒絶反応がない、一生毛髪が伸び続ける、短くしない限り髪型は自由というメリットが好まれて、現在は自毛植毛が主流になっています。
自毛植毛には、大きく分けてメスを使うFUT法と、メスを使わないFUE法があります。
自毛植毛は採取した皮膚と毛髪を毛穴単位で採取して、移植する頭皮に毛穴単位で移植していきます。
麻酔を使う外科手術ですので、手術中は大丈夫でも術後に麻酔が切れると痛みがしばらく続く場合もあります。
また、メスを使っても、使わなくても、皮膚を採取しますので傷跡が残ります。
時間が経過すれば目立たなくなる場合が多いのですが、傷が消えるわけではないので短髪に出来なかったり、傷を気にする人には向いていません。
しかし、自分の健康な毛髪を移植するので、拒絶反応はなく、定着率も95%と失敗する確率は低く、仕上がりは自然な上に、一生毛髪が伸び続けます。
メンテナンスも必要ないので、育毛剤を付けたり、医薬品を服用したり、といった手間やお金が必要なくなります。
メスを使って頭皮を切らないFUE法
アメリカなどではメスで後頭部や側頭部の毛髪が多い部分の頭皮を切り取り、毛髪が生えていない部分に移植するFUT法が主流ですが、施術するために電子顕微鏡などの高価な医療設備が必要なため、日本では限られたクリニックでしか施術を受けられないのです。
メスを使って頭皮を切られるのに抵抗がある人や、頭皮が硬く皮膚を切り取るのが難しい人、傷跡を小さくしたかったり、手術後の痛みを軽くしたい人などは、メスを使わないFUE法を選んでもいいでしょう。
FUE法は、直径1mm~0.63mm程度の細いストローのようなパンチを呼ばれる金属で、後頭部に穴をあけて毛包単位でくり抜き、移植する頭皮に小さな穴をあけ、ピンセットを使って植え込んでいく方法です。
自分の毛包を移植するので、違和感なく自然な仕上がりになりますし、拒絶反応もなく定着率が高いのが特徴です。
自毛植毛なら、AGA(男性型脱毛症)で薄毛になっても問題なし
自毛植毛を検討する人は、AGA(男性型脱毛症)になっている場合が多いと思います。
AGA(男性型脱毛症)は、男性ホルモンであるテストステロンが血液によって毛乳頭細胞に運ばれ、還元酵素である5αリダクターゼと結合することで、ジヒドロテストステロン(DHT)という強力な男性ホルモンに変換されることで起こります。
強力な男性ホルモンであるジヒドロテストステロン(DHT)は、毛乳頭細胞に存在する男性ホルモン受容体(レセプター)と結びつき、TGF-βと言われる増殖抑制因子を生み出すことで、毛乳頭の毛母細胞の活動を低下させてしまうことで、抜け毛が増え、薄毛を進行させてしまうのです。
この5αリダクターゼや男性ホルモン受容体(レセプター)は、生え際や頭頂部の毛乳頭細胞に多く存在していて、側頭部や後頭部にはあまり存在していないので、この部分の毛髪は抜けずに残っている場合が多いのです。
AGA(男性型脱毛症)の影響を受けにくい、後頭部や側頭部の毛髪を採取して移植するので、移植した毛髪がAGA(男性型脱毛症)によって抜けていく可能性は限りなく低いものになります。
AGA(男性型脱毛症)になっていて、医薬品の効果もあまり感じられないのであれば、自毛移植は検討する価値があると思います。
自毛植毛の注意点
自毛植毛した後に、ショックロスという毛髪が一時的に抜けてしまう症状が出ることがあります。
手術をして毛髪が増えると思っていたところに、いきなり抜け毛が増えると不安になると思いますが、一時的なもので1年~1年半くらいで元に戻ります。
手術後3ヶ月~4ヶ月くらい経過した時になることが多いようで、男性よりは女性の方が多く症状が出るようです。
手術の時の麻酔や、移植した部分の頭皮が炎症を起こすなどの要因でヘアサイクルが乱れることで、ショックロスが起こるのではないかと言われています。
抜けたままということはないようなので、元に戻るのを待っていれば良さそうです。
また、髪の毛を短くしてから移植しますので、最初は髪の毛が短いままです
生えそろうまでには半年から1年くらいかかりますので、好みのヘアスタイルを楽しむまでに時間がかります。
手術後の頭皮のケアも少し注意が必要です。
傷跡がありますので、雑菌が繁殖しないように毎日洗髪をして清潔に保つこと、痒くてもボリボリかかないこと、タオルで擦ったりドライヤーの熱風を近くからあてないこと、シャワーも直接移植した部分にあてないことなど頭皮に刺激を与えないといった気配りが必要です。
また、手術後しばらくの間は、お酒を飲んだり、激しい運動をして血行を良くしすぎたり、喫煙などで血行を阻害することは控える必要があります。
自毛植毛の手術をした後に注意するべき点が多くありますが、そこをガマンしてでも自然な仕上がりでフサフサになれるメリットは大きいのではないでしょうか。
FUE法のメリット
- メスを使わない
- 毛髪を採取した場所を縫い合わせない
- メスで切って移植できない人でも、移植出来る
- 手術後の痛みが軽い
- 拒否反応がなく定着率が95%と高い
- 仕上がりが自然
FUE法のデメリット
- 手術費用が高額
- 毛髪を採取した後が残るため、短い髪型にすると目立つ可能性がある
- 採取した毛根が切れてしまい(ドナーロス)、その部分は発毛しない可能性がある
- 採取する部分を手術前に坊主にする必要がある
- 医師の技量により、失敗したり、望んだ仕上がりにならない場合がある
まとめ
メスを使わないFUE法を中心に自然な仕上がりでフサフサになれる自毛植毛をご紹介しました。
メリットばかりに目が行きがちになってしまいますが、デメリットも大きいと思いますので、しっかり両方を理解した上で自毛植毛を行なうかどうか判断して下さい。
様々な育毛、増毛法がある中で、AGA(男性型脱毛症)の薄毛の方は選択肢のひとつとして選んでもいいと思えるものです。