みかんは食べると育毛?塗ると育毛?薄毛ならみかんはこう使うべき!
薄毛が気になっているなら、みかんの皮に育毛効果があると聞いたことがあるかもしれません。
みかんの皮からエキスを抽出し、配合している育毛剤も人気がありますし、マウスを使った実験でも発毛効果が証明されています。
ところが、みかんは食べても育毛効果があると言われているのをご存知ですか?
みかんの皮エキスを頭皮に塗れば育毛効果があるのか、みかんを食べれば育毛効果があるのか、育毛に効果的なみかんの使い方も含めて、ご紹介します。
この記事の目次
みかんを食べた時の育毛成分
みかんは食べても育毛効果が期待できると言われています。
みかんを食べることで得られる育毛効果をもたらす成分をそれぞれ見ていきましょう。
ヘスペリジン
ヘスペリジンとは、みかんの白いすじや皮に豊富に含まれているポリフェノールのひとつで、高い抗酸化作用と毛細血管を強くする働きを持っています。
抜け毛が増える大きな原因の一つとして活性酸素が挙げられますが、活性酸素は通常であればカラダの中に進入してきた細菌やウイルスを退治する働きを持っています。
ところが、紫外線や排気ガス、運動不足、添加物が多い食事、不規則な生活習慣、便秘などで過剰に活性酸素が増えてしまうと、正常な細胞まで攻撃してしまうので傷ついた細胞は老化してしまい抜け毛が増えてしまうのです。
ヘスペリジンを摂取することで、過剰に増えすぎた活性酸素を除去することが出来ますので、細胞が傷つき老化することによる抜け毛を防ぐことが期待できます。
また、血行不良も薄毛を進行させる大きな原因のひとつとして挙げられますが、血行不良の原因になっているのが毛細血管が弱ったり、傷ついたりすることで血液が流れにくくなりゴースト血管になることです。
毛細血管は頭皮に網の目のように張り巡らされており、ゴースト血管が増えてしまうと頭皮に血液が流れにくくなって、髪の毛の成長に必要な酸素や栄養素が行き届かなくなって抜け毛が増え、薄毛が進行してしまうのです。
ヘスペリジンを摂取することで、毛細血管を傷つきにくく、健康に強くする効果がありますので、ゴースト血管を防ぎ血行を促進させる効果が期待出来るのです。
クエン酸
クエン酸は、柑橘類や梅干し、酢などに含まれている酸っぱさの元になっている成分です。
クエン酸が持っている育毛効果は多岐に渡っていて、ミネラルの吸収促進作用、血行促進作用、抗酸化作用、肝機能向上作用などが挙げられます。
育毛のためには亜鉛や鉄などのミネラル類が欠かせませんが、ミネラル類は鉱物なのでカラダに吸収されにくいという特徴を持っています。
クエン酸にはキレート作用と呼ばれるミネラル類を包み込んで吸収されやすくする働きを持っていますので、ミネラル類を効率良く吸収することが出来ます。
食生活や生活習慣、運動不足などで血液がドロドロになっていると、毛細血管を通り抜けられないので血行不良になってしまうのですが、血液がドロドロの状態はpHが酸性に傾いています。
クエン酸はカラダの中に入るとアルカリ性として働きますので、血液のpHバランスを正常な弱アルカリ性に変えてくれるので、血液がサラサラになって血行が促進されます。
クエン酸の抗酸化作用には、過剰に増えすぎた活性酸素を除去することで細胞を正常に保つ働きがあります。
育毛とはあまり関係のないように思えるクエン酸が持っている肝機能の向上ですが、肝臓は様々な働きを持っている臓器のひとつで、髪の毛の主成分であるアミノ酸を生成しているのが肝臓なのです。
肝機能は、飲酒や食生活、生活習慣などで低下しやすいので、クエン酸を摂取することで肝機能を向上させ、育毛に効果が期待出来ます。
みかんの皮エキスが持っている育毛効果
みかんの皮エキスを頭皮に塗ることで育毛に効果が期待出来ると言われていますが、みかんの皮エキスに含まれる育毛に効果が期待出来る成分はリモネンです。
リモネンは、みかんやレモンなどの柑橘類の皮に豊富に含まれていて、リラックス効果や血行促進効果、AGAの原因物質を抑制する効果などを持っています。
それぞれ見ていきましょう。
AGAの原因物質を抑制する
日本人男性の薄毛の原因として一番多いと言われているのが男性型脱毛症であるAGAですが、AGAの原因は5αリダクターゼという還元酵素だと言われています。
遺伝によって活発に活動するかどうかが決定される5αリダクターゼは、男性ホルモンのひとつであるテストステロンと結びつくことで、活動力が強力なジヒドロテストステロン(DHT)に変換されます。
ジヒドロテストステロン(DHT)は、毛乳頭細胞に多く存在しているアンドロゲンレセプター(男性ホルモン受容体)と結びつくことで、TGF-βと呼ばれる増殖抑制因子を生み出し、毛母細胞の活動を低下させることで抜け毛を増やし、薄毛を進行させてしまうのです。
リモネンは5αリダクターゼの働きを抑制するため、ジヒドロテストステロン(DHT)が増えて薄毛が進行することを防止してくれるので、AGAに効果が期待出来るのです。
みかんの皮に含まれる精油成分『リモネン』には、薄毛の原因である5αリアクターゼという酵素の働きを抑制する効果があります。
出典:アン通信
血行促進効果
リモネンは交感神経を刺激することで、血行を促進する働きを持っています。
自律神経は、交感神経と副交感神経の2つから構成されていて、交互に切り替わることで内臓や呼吸器などを動かしてくれたり、血行を促進したりしてくれます。
育毛のためには血行の促進が欠かせませんので、育毛に効果が期待出来ます。
リラックス効果
柑橘類の香り成分でもあるリモネンは、カラダの中に吸収されるとリラックスした時に脳内から出るα波が放出されるので、リラックス効果があると言われています。
抜け毛が増える大きな原因のひとつにストレスがありますが、仕事をしているとストレスとは無縁ではいられません。
ストレスが蓄積しないように定期的にストレス解消をすることが育毛のためには望ましいので、ストレス解消のためにも柑橘系の香りを嗅ぐことはオススメです。
育毛に効果的なみかんの使い方
みかんを食べた時の育毛効果と、みかんの皮エキスを頭皮に塗った時の効果をご紹介しましたが、どちらかと言うよりは中身を食べた後に皮を使って手作り育毛剤を作ると余すところなく、みかんの育毛効果を享受することが出来ます。
みかんの効果的な使い方を3つご紹介します。
手作り育毛剤
みかんの皮を使って簡単に手作り育毛剤が作れます。
用意するものは温州みかん5個、ホワイトリカー150ml、密閉容器だ。
作り方はみかんの皮を水でよく洗った後、皮をむき、ザルなどにあけ風通しのよい日陰で2~3日カラカラになるまで干す。
その皮とホワイトリカーを容器に入れ冷暗所で保存。1週間ほど経ったら皮を取り出にしてさらに1週間ほど寝かして出来上がり。布などでこしてこれを100円ショップなどで売っているスプレー容器に入れ替えて1日2回程度、頭皮に揉みこむようにマッサージして使用する。
出典:アサ芸プラス
みかんを使った手作り育毛剤は、材料も少なく手間もあまりかからないのですが、出来上がるまでにちょっと時間がかかります。
ただ、高額な育毛剤を使っていて効果をあまり実感していないのなら、安価で作れますし、試してみる価値は十分にあります。
焼きみかん
みかんを丸ごと焼くことで皮ごと食べることが出来るようになります。
生のままみかんの皮を食べられる人は焼かなくても良いとは思いますが、なかなかみかんの皮を生で食べるのは大変なので、みかんの育毛効果を最大限に享受したいのであれば、焼きみかんを食べましょう。
作り方は簡単です。
- みかんをよく洗い、農薬やワックスなどを落とします。
- その後、魚グリルやトースター、網などで焦げないように裏返しながら焼きます。
- 十分に焼き目が付いたら、皮も実も食べましょう。
- もし焦げた部分があれば、焦げた部分は食べずに捨てた方がいいでしょう。
陳皮
漢方薬として使われている陳皮は、実はみかんの皮を乾燥させたものになります。
購入しても良いのですが、手作りすることも出来ますので、ご紹介します。
- みかんの皮の表側をよく洗ったあと、水に数時間漬けておきます。
- 水からだしたあと、食べやすく乾燥しやすい大きさに細く切ります。
- しっかりと乾燥するまで干します(時期にもよりますが3日~1週間程度)
- 目安としては、干す前の大きさの3分の1程度に縮んだらOKです。
- そのまま食べてもいいですし、細かく刻んで料理などのトッピングにしてもいいでしょう。
- 湿気ないように密封容器などに入れて、保存すると長持ちします。
みかんを育毛に使う時の注意点
みかんの皮にはリモネンという成分が含まれていて、AGAにも効果が期待出来るとご紹介しましたが、みかんの皮を生のまま頭皮に擦り付けたりすることは止めましょう。
摩擦によって頭皮が傷つくかもしれませんし、みかんはそのままでは酸性なので肌のpHバランスが崩れて、頭皮の環境が悪化して抜け毛が増えてしまうかもしれません。
必ず、手作りの育毛剤か、みかんの皮エキスが配合された育毛剤を使うようにしましょう。
また、みかんの白いすじなどに含まれているヘスペリジンは熱に弱いため、焼きみかんにするとヘスペリジンの効果は失われてしまいます。
焼きみかんはリモネンを効果的に摂取することが出来ますので、育毛のために焼きみかんだけという使い方ではなく、普通に白いすじと一緒に身だけ食べたり、陳皮を食べたり、手作り育毛剤を使ったり、とご紹介した方法をすべて試すことをオススメします。
それから、焼きみかんや陳皮、手作り育毛剤などみかんの皮を使う方法ですが、可能であれば無農薬のみかんを使うようにすると安心です。
水でよく洗ったり、水に漬けておくことで農薬やワックスが落ちるとは言われますが、抜け毛が気になっている場合は、より慎重になった方がいいと思います。
まとめ
みかんが持っている育毛効果についてご紹介しました。
皮の部分と身の部分で持っている育毛成分が違うため、分けてご紹介しましたが、皮も身もどちらも摂取出来れば育毛効果も高まるように思います。
ただ、みかんの皮はそのままでは食べにくいので、ヘスペリジンは失われるけど食べやすい焼きみかんや、手間はかかるけど陳皮をご紹介することで、内側から育毛に効果が期待出来るのではないかとご紹介しました。
また、頭皮に直接働きかける手作り育毛剤もご紹介しましたので、こちらも使っていただけるとより効果が実感出来るかもしれません。