気をつけて!薄毛になる、太る、体調を崩すデメリットが多い冷たい飲み物
冷たいビールを仕事帰りにグイッと飲むのは気持ちがいいですよね。
また、暑い日や運動の後などに飲む冷たい飲み物も、生き返るような心地よさがあります。
ところが、冷たい飲み物を飲み過ぎることによって、太ったり、体調を崩したり、抜け毛や薄毛を進行させてしまうと言われています。
冷たい飲み物が与える抜け毛、薄毛への影響をご紹介します。
この記事の目次
冷たい飲み物のデメリットが多いワケ
冷たい飲み物そのものがカラダに悪影響を与えるワケではないのですが、冷たいものを飲みたい時は一気にゴクゴク大量に飲んでしまうことが多いもの。
大量にカラダに入った冷たいものは、カラダを内側から冷やしていきます。
少量であれば2~3分程度で体温と同じ程度に温められますが、大量になると体温と同じくらいまで温めるのに時間がかかります。
そうなると内臓の機能を正常に保つため、内臓を冷やさないようにカラダ中の血液をカラダの中心へと集めはじめ、血行が滞ったり、手足や頭皮など末端へ血液が行き渡りにくくなってしまうのです。
そうしたカラダへの悪影響をそれぞれ見ていきましょう。
内臓に負担がかかる
冷たい飲み物の影響が大きく出る臓器は、胃や腸です。
胃腸が弱い人は、冷たいものを飲むだけでお腹が痛くなったり、下痢になったりします。
また、胃腸が冷えると栄養の消化力や吸収力が低下してしまいます。
その他にも肝機能が低下することで、老廃物がカラダの外に排出されにくくなるのでむくんだり、アルコールが分解されにくくなって二日酔いしやすくなったり、花粉症などのアレルギー症状が出たりします。
血行が悪くなる
カラダが内側から冷えた状態が続くと、内臓を温めるため血液をカラダの中心へと集めるため血行が悪くなります。
血行が悪くなるのもカラダにとって大きな影響があります。
血液は酸素や栄養素をカラダの細胞に届ける役目を持っているのと同時に、老廃物や毒素などをカラダの外に排出する役割を持っています。
また、血液がカラダを巡ることで体温を調節していますが、血行が悪いとカラダを巡る途中で血液が冷えてしまい、体温調節機能が正しく働かず冷え性になってしまいます。
肩コリや腰痛、肌荒れ、抜け毛なども血行不良が大きく影響を与えています。
免疫力が低下する
血行不良や体温の低下が起こると、免疫力が低下します。
そもそも人間のカラダの平均体温は36.5度で、体温が上がることで免疫力が高まり、体温が下がると免疫力が低下するようになっています。
平熱が36.5度以下の人は、通常の人と比較して免疫力が低い傾向にあるようです。
免疫力が低下してしまうと、カラダが疲れやすくなったり、寝ても疲れがとれなかったり、カゼをひきやすくなったり、肌が荒れたりします。
さらにガン、糖尿病、アレルギー症状なども免疫力が低下することで発症する可能性が高くなるようです。
太る
冷たい飲み物をいつも飲むことで内臓が冷やされ続けると、内臓を温めるためにカラダは内臓の周辺に脂肪をつけていきます。
さらに、カラダが内側から冷えることで基礎代謝も下がり、痩せにくく太りやすい体質に変わっていきます。
内臓脂肪は落としにくい上に、糖尿病、高血圧症、動脈硬化などの健康への悪影響が出やすくなります。
冷たい飲み物が抜け毛、薄毛を促進してしまうワケ
冷たい飲み物が抜け毛、薄毛を促進する理由として、血行不良が挙げられます。
血行不良になると、頭皮や毛髪に十分な酸素と栄養素が行き届かなくなるので、抜け毛が増えたり、頭皮の環境が悪化したりして薄毛を促進してしまうのです。
さらに深刻なのが、発毛因子と呼ばれているIGF-1の分泌が減ってしまうこと。
IGF-1とは、成長ホルモンの刺激により分泌される筋肉、骨、皮膚、神経、内臓などに含まれているアミノ酸が結合したタンパク質のひとつです。
成長ホルモンが毛根に作用することで、毛母細胞を育てる毛乳頭細胞でIGF-1が大量に産生されます。
毛母細胞は大量に産生されたIGF-1から発毛指令を受け取ることで、細胞分裂が活発になり、毛髪の成長期が延長されるとともに、毛髪が抜けていく休止期が短くなっていきます。
このように乱れたヘアサイクルを正常に戻すことで、太くて健康な毛髪が生えてくるようになり、細く弱く抜けやすい毛髪は減っていきます。
こうした働きから、IGF-1は抜け毛、薄毛予防に役立ち、さらに育毛、発毛効果が期待できる成長因子として注目を集めています。
ところが冷たい飲み物をいつも飲んでいると、頭皮へ血液が十分に流れてこないことで毛母細胞などの毛髪に関わる細胞への栄養不足が起こり、細胞が不活性化することでIGF-1の産生量が少なくなっていくのです。
IGF-1が減少してしまうと、乱れたヘアサイクルは元に戻るどころかさらに乱れる可能性もありますし、血行不良とあわせて抜け毛や薄毛が進行してしまう可能性は高くなります。
冷たい飲み物の悪影響をさらに高める原因
ここまで冷たい飲み物の悪影響を見てきましたが、その悪影響をさらに高める要因があります。
それぞれ見ていきましょう。
運動不足
社会人になると運動不足になりがちな現代人。
運動不足になると、当然筋肉も衰えやすくなったり、減っていったります。
筋肉はカラダを動かす他に、基礎代謝と言われるカラダを温めるための熱を発生させる役割を持っています。
運動不足によって衰えたり、減ってしまった筋肉では基礎代謝も落ちていますから、冷たい飲み物を飲んだ時のカラダの内側からの冷えを温める機能も落ちていることになります。
逆に普段から運動し筋肉をキープすることが出来ていれば、冷たい飲み物でカラダが内側から冷えても元に戻る時間が短くて済みます。
ビタミンやミネラルの不足
人間のカラダは、食べ物に含まれている糖質を代謝することでエネルギーを作って活動したり、熱を作って体温を保ったりしています。
糖質の代謝は、カラダの中で糖質が消化され、ブドウ糖として吸収され、酵素の働きでエネルギーや熱に変換される仕組みになっています。
ブドウ糖をエネルギーや熱に変換するために、亜鉛やセレン、鉄分、マグネシウムといったミネラルと、ビタミンB1、ビタミンB2などのビタミン類が必要になります。
こうしたミネラルやビタミンが不足していると、糖分をエネルギーや熱に変換できずカラダが冷えたままになってしまいます。
普段の食生活を見直すことで、ミネラルやビタミン不足は解消できますので、栄養バランスの良い食事を心がけるようにしましょう。
こちらの記事で、栄養バランスのいい育毛、発毛に効果のある食べ物を紹介しています。
海藻だけじゃない!育毛、発毛を促してくれる栄養満点の食事とは
エアコンの効いた部屋
夏の暑い日などはエアコンをガンガンに効かせた部屋で快適に過ごす人も多いと思います。
職場が涼しいという人も多いことでしょう。
ところが外出して汗をかいたまま涼しい部屋に入ると、カラダが急に冷えて寒くなった経験がありますよね。
また、エアコンの効いた部屋と暑い外との行き来で、体温調節が難しくなって体調を崩した経験があるかもしれません。
冷たい飲み物を飲んで、カラダが内側から冷えたときに部屋が涼しすぎると体温を元に戻す時間も余計にかかってしまいます。
カラダが内側から冷えている時間が長いと、カラダへの悪影響も長く及んでしまいます。
最近はエコが主流になってきて夏場の設定温度が28度と言われることも多くなっています。
28度では暑いと感じる人が多いと思いますが、カラダを内側から冷やさない、冷えたカラダを元の体温に戻すという観点からも大切だと思います。
冷たい飲み物を飲んだ方がいい場合もある
冷たい飲み物のデメリットをここまで見てきましたが、冷たい飲み物を飲んだ方がいい場合もあります。
1.便秘になっている時
寝起きに冷たい水を飲むと胃腸が刺激されて便が出やすくなるようです。
飲んだ水分で便が柔らかくなり出やすくなる効果もあります。
2.激しい運動の後や入浴後の体温が上がって汗を多くかいている時
汗を大量にかいている時は、カラダの中の温度が通常よりも高くなっています。
この時に冷たい飲み物を飲むと、カラダの中が冷やされクールダウンすることが出来ます。
ちなみに、汗をかきすぎてカラダの中に水分が少なくなっている場合は白湯がオススメです。
冷たい飲み物は、すぐカラダの外に汗や尿として排出されてしまいますが、白湯などの温かい飲み物はカラダの中に留まり不足している水分を補ってくれるからです。
まとめ
冷たい飲み物のデメリットと抜け毛、薄毛に与える影響をご紹介しましたが、冷たい飲み物を飲んではいけないということではなく、飲み過ぎないということと、場合によっては飲んだ方がいいということでした。
これから夏本番になっていきますが、冷たい飲み物はほどほどに抜け毛を減らしていきたいですね。