有酸素運動は効果アリ?自宅でも出来る有酸素運動の5つの育毛効果
ダイエットや健康のために有酸素運動が効果的だとよく聞きますが、実は有酸素運動は育毛にも効果が期待出来ると言われています。
ウォーキングやジョギングなどが有酸素運動だと知られていますが、有酸素運動とは何かをちゃんと理解している人は少ないように思います。
そこで、有酸素運動が持っている育毛効果とは何か、育毛に効果が期待できる有酸素運動はどれかなどをご紹介します。
この記事の目次
有酸素運動とは?
有酸素運動はよく聞くので、歩くこととか、ジョギングすることというイメージがあります。
他にもサイクリングやエアロビクスなども有酸素運動にあたりますが、呼吸をしながら運動することが有酸素運動だと勘違いしている人も多いようです。
有酸素運動とは、筋肉や心肺機能への負荷がそこまで高くなく、動きも急ではなく、酸素を取り入れて脂肪を燃焼させながら、長時間継続させることが出来る運動のことを指します。
つまり、呼吸を止めて運動をしても吸い込んだ酸素を使っていれば、有酸素運動になるのです。
逆に無酸素運動は、呼吸を止めて運動をすることだと思われている人もいますが、酸素で脂肪を燃焼させる運動ではなく、瞬間的に強い力を使うために筋肉に蓄積された糖分(グリコーゲン)を使う運動のことを指します。
ざっくり分けるなら、有酸素運動は長く続けられる運動、無酸素運動は瞬間的に強い力が必要になる運動と言えます。
有酸素運動を始めてから20分までは、血液中の脂肪を中心に燃焼させることで血液をサラサラにしてくれる効果が期待出来ます。
有酸素運動を始めてから20分を過ぎてくると、血液中の脂肪をほぼ燃焼させてしまうので、皮下脂肪や内臓脂肪を燃焼させはじめます。
有酸素運動がダイエットや健康に良いと言われるのは、こうした脂肪の燃焼効果によるところが大きいのです。
有酸素運動が持っている5つの育毛効果
ダイエットや健康のために有酸素運動が効果的とはよく言われていますが、育毛にも効果が期待できると言われるようになってきました。
有酸素運動が持っている育毛効果をそれぞれ見て行きましょう。
血行促進
有酸素運動に限らず、運動をすると血行が促進されることが知られていますが、特に有酸素運動は血行を促進するには有効な運動のひとつです。
有酸素運動は全身の血流を増加させ、体全体に多くの効果をもたらします。
出典:みやはら医院
有酸素運動は下半身を動かすものが多いため、第2の心臓と言われるふくらはぎを動かしますので、より血行が促進されるのです。
育毛のためには、毛母細胞や髪の毛が成長するための栄養素や酸素が血液に乗って運ばれてくる必要があります。
血行が悪いと、栄養素や酸素が毛母細胞や髪の毛に送り届けられないので、抜け毛が増える原因にもなっているのです。
また、有酸素運動はカラダも温まりますし筋肉も鍛えられますので、抜け毛の原因になっている冷え性も改善され、血行が悪化する原因も改善されますので、血行促進効果としては2重に効果が期待出来るのです。
ジヒドロテストステロンの抑制
AGAの原因物質だと言われているジヒドロテストステロン(DHT)ですが、有酸素運動でジヒドロテストステロン(DHT)が抑制されると言われています。
実はマラソンなどの適度な有酸素運動を行うとこの遊離テストステロンの値が下方抑制されるということが知られており、その結果還元されて精製されるジヒドロステロンの量も減るようです。
出典:名古屋中央クリニック
ジヒドロテストステロン(DHT)は、男性ホルモンであるテストステロンと、還元酵素である5αリダクターゼが結合してできる強力な男性ホルモンのことです。
ジヒドロテストステロンは、毛乳頭の中にある男性ホルモン受容体(アンドロゲンレセプター)と結合することで、TGF-βという増殖抑制因子を生み出し、毛母細胞の活動を低下させてヘアサイクルを通常6年程度あるところを1年程度に短くしてしまい、薄毛を進行させてしまうのです。
有酸素運動をすることで、5αリダクターゼと結びつく遊離テストステロンが抑制されることで、AGAの原因になっているジヒドロテストステロン(DHT)が抑制されるのです。
また、ジヒドロテストステロン(DHT)は汗とともにカラダの外に排出されますので、すでにあるジヒドロテストステロン(DHT)を有酸素運動は減少させることも出来るのです。
肝機能の向上
育毛のために大切な臓器のひとつに肝臓がありますが、有酸素運動は肝機能を向上させることが出来ます。
肝疾患に良いのは、有酸素運動と言われる運動です。
出典:ぎふ医療Web
髪の毛の主成分はタンパク質ですが、肝臓は髪の毛の主成分になっているタンパク質を合成する働きを持っており、肝機能が低下してしまうとタンパク質が不足して、抜けやすく細い弱い髪の毛になり、薄毛を進行させてしまうのです。
有酸素運動をすることで、筋肉の量をキープすることにつながり、肝臓が持っている糖やアミノ酸の代謝、血中アンモニアの無毒化などの働きを第二の肝臓と言われる筋肉がサポートしてくれるのです。
また、食生活や生活習慣で肝臓に脂肪が蓄積しやすくなっているために、肝機能が低下している人が多くなっています。
有酸素運動は脂肪を燃焼させるので、肝臓に蓄積された脂肪も燃焼するため、肝臓の負担を減らし肝機能を向上させてくれるのです。
新陳代謝の促進
育毛と新陳代謝はあまり関係がないように思われることもありますが、実は育毛にとって欠かすことの出来ないとても大切なことなのです。
髪の毛は毛母細胞や毛乳頭細胞が活発に細胞分裂を繰り返すことで成長していきますが、この細胞分裂を繰り返し、古い細胞と新しい細胞が入れ替わっていくことが新陳代謝なのです。
新陳代謝は美肌などにも関係しているため、化粧品のCMなどではおなじみの言葉になっていますが、頭皮も肌の一部ですから育毛のためには頭皮を健康に保つことも大切です。
有酸素運動をすることによって、体温が上がったり、筋肉を使ったり、汗をかくことで新陳代謝が活発に起こるようになります。
また、新陳代謝には成長ホルモンが関係するのですが、肝機能が低下していると成長ホルモンの分泌に影響があるため、有酸素運動をすることで肝機能を向上させることで、新陳代謝を促進させることが出来るのです。
活性酸素の抑制
抜け毛を増やす大きな原因のひとつだと言われている活性酸素ですが、有酸素運動で活性酸素を減少させることが出来ると言われています。
有酸素運動は酸素を取り込みながら行なう運動で、糖や脂質を燃焼させる効果があります。ミトコンドリアを多く含む赤い筋肉を鍛え、ミトコンドリアの量を増やし、その機能も改善します。その結果活性酸素の低下につながります。
出典:みやはら医院
活性酸素は、紫外線や喫煙、食生活、生活習慣などでカラダの中に過剰に発生することが知られていますが、通常であればカラダの中に侵入したウイルスや細菌を退治するという大切な役割を持っています。
活性酸素が過剰に発生してしまうと健康な細胞まで攻撃してしまうので、細胞が傷ついたり、活動が低下したりして、老化してしまい、抜け毛も増えてしまうのです。
有酸素運動をすることによって、SOD(スーパーオキサイドジスムターゼ)という活性酸素を無害化することが出来る酵素が活性化します。
SODはミトコンドリアの中に存在していて、食べ物などから摂取することは難しいと言われていますので、有酸素運動で地道に活性化していくことが大切です。
ただ、普段運動をしていない人が1回有酸素運動をしただけで活性化することはなく、地道に継続していくことでニ次曲線的に活性化していくと言われています。
有酸素運動は、計画的に継続していくことが育毛にも、健康にも大切なことなのです。
オススメな有酸素運動5つ
負荷があまり高くなく、継続しやすい代表的な有酸素運動を5つご紹介します。
自宅でも出来る有酸素運動と、外でやる有酸素運動をそれぞれ見て行きましょう。
ウォーキング
やはり一番ポピュラーで継続しやすく、効果も実感しやすい有酸素運動はウォーキングです。
人間にカラダは歩くことで健康が保たれるように出来ていると言われていますし、景色を楽しみながら歩くことはストレスの発散にも一役買ってくれます。
いつもより少し早めのスピードで、歩幅を広めにして1日20分以上歩くようにすると、効果が高くなります。
仕事帰りに長めに歩くなど、手軽に取り入れることが出来ますので、育毛のために一番オススメな有酸素運動です。
ラジオ体操
日本人であれば子供の頃にやったことがあるラジオ体操ですが、実はとても効果的な有酸素運動になります。
子供の頃はあまり効果がないように思えていたラジオ体操ですが、筋肉を伸ばす、ねじる、回す、など全身を使うちゃんとした運動なのです。
出来れば第1と第2を一緒に行なうことが理想ですが、時間があまり取れない時は第1だけでもやるようにしましょう。
ストレッチ
大人になるとカラダが硬くなってしまう人がほとんどですが、運動をしなくなることによって筋肉が硬くなることで肩コリや血行不良、40肩、腰痛、関節痛などの原因になってしまっています。
筋肉を伸ばしたり、ほぐしたりすることで、カラダの柔軟性が戻ってきますし、筋肉が柔らかくなることで血行も促進されます。
ストレッチは、ただの準備運動のように思われるかもしれませんが、れっきとした有酸素運動です。
お風呂上がりなどのカラダが温まっているときにやると、効果が高まりますので毎晩ストレッチしてカラダをほぐしましょう。
スキップ
自宅で出来る有酸素運動の中で、一番血行促進に効果が期待出来るのがスキップです。
第2の心臓と言われているふくらはぎを活発に動かすことが出来るので、血行促進に効果的なのです。
また、道具も必要としないため、いつでも手軽に行なうことが出来ることと、意外と筋肉を使う有酸素運動になります。
動画では前後左右に動いていますが、あまり動けない場合は手と足を大きく挙げて左右20回づつ、その場で動かずにスキップするだけでも効果があります。
水泳
少し継続するためのハードルがあると感じるかもしれませんが、膝やカラダに負担をあまりかけずに出来る有酸素運動が水泳です。
泳がなくても、プールの中を歩くだけで水の抵抗があるため、けっこうな運動量になります。
膝や腰などに痛みを感じていて、運動することにためらいがあるのなら、水泳はオススメな有酸素運動になります。
有酸素運動の注意点
有酸素運動は、あまり負荷をかけないということがポイントになりますので、歩くときに息があがるくらい早歩きをしてはいけません。
また、継続して行わないと効果が得られにくいので、無理をせず継続していくことが必要です。
毎日は難しくても、週に3日10分連続で必ず有酸素運動を行なうようにして下さい。
また、歩く時は出来るだけ排気ガスが少ない道を選び、プールに入った場合は早めに洗髪して塩素を洗い流すようにしましょう。
排気ガスも塩素も抜け毛を増やす原因になっていますので、せっかく有酸素運動をしても抜け毛が増えてしまうかもしれません。
まとめ
育毛のために習慣として取り入れたほうがいい有酸素運動をご紹介しました。
代表的なものを5つご紹介しましたが、全てをやる必要はなく取り入れやすいものをひとつでもいいので継続することで、育毛に効果が期待出来ると思います。
健康と育毛はセットだと管理人は考えていますので、薄毛が気になっているのなら不健康になっているということだと思います。
社会人になると意識しないと運動をしなくなってしまうので、ぜひ有酸素運動を継続して育毛に励んでいきましょう!