椿油は髪に良い?オレイン酸による3つの育毛効果と効果的な使い方
女性には馴染みの深い椿油ですが、髪の毛や頭皮を健康に保ってくれる素晴らしい日本古来の万能オイルなのです。
女性だけではなく、男性にも効果が期待出来る育毛のためにはぜひ使いたい効能を持っているのが椿油です。
椿油が持っている育毛効果や、成分、効果的な使い方などをご紹介します。
この記事の目次
椿油とは
出典:naverまとめ
椿油とは、その名の通り椿の種子から採取される植物性の油のことで、平安時代から髪の毛のお手入れに使われるなど日本人には馴染みの深い油です。
椿油は、髪の毛に使われる以外にも、食用、化粧品用、薬用、塗料、艶出し用など、様々な用途に使われている万能オイルでもあります。
本来の椿油は、ヤブツバキから採取される油のことを指していて、ツバキ属の他の植物から採取されるカメリア油とは明確に分けられています。
ところが、カメリア油を原料としているのに商品名などから椿油を使用しているかのように見せている商品もありますので、注意が必要です。
カメリア油は、主に中国の油茶と言うツバキ属の植物なので、厳密には含まれている成分などが違うと見なされています。
椿油を食用や髪の毛用等に使用する場合は、やはり安心出来る国産の椿油にこだわった方が良いでしょう。
椿油が持っている3つの育毛効果
椿油は万能オイルと呼ばれるほど様々な効果を持っていますが、育毛に関しては3つの効果を持っています。
美容と健康に良いと言われるオリーブオイルよりも椿油の方が豊富に含んでいるオレイン酸が育毛効果をもたらしてくれます。
それぞれ見て行きましょう。
保湿効果
椿油の育毛効果とは、椿油に豊富に含まれているオレイン酸による保湿効果にあります。
オレイン酸とは、人間の皮脂を構成している脂肪酸の中で一番多く含まれているので、オイルマッサージやオイルパックなどに使うととてもなじみやすいオイルです。
オレイン酸は酸化しにくいという性質を持っていますので、椿油で頭皮をマッサージしたり、薄く伸ばすことで頭皮をバリアする役割を果たすとともに、乾燥から頭皮を守ってくれます。
紫外線のバリア効果
紫外線によって頭皮がダメージを受けると、毛母細胞などが傷つき、ヘアサイクルが乱れたり、抜け毛が増えて薄毛が進行してしまいます。
また、紫外線を頭皮が浴びることによって活性酸素が過剰に発生してしまい、細胞が持っている脂質と結合し、過酸化脂質になってしまい、毛母細胞などの働きを低下させ、抜け毛を増やし薄毛を進行させてしまいます。
紫外線によるダメージを軽減することが育毛にとってかなり大切なことなのですが、仕事をしているとなかなか有効な紫外線対策を取るのが難しいものです。
椿油に含まれているオレイン酸は紫外線を吸収する働きを持っているため、頭皮を紫外線のダメージから守ってくれます。
紫外線を防ぐクリームやスプレーなどは、効果はあるのですが汗で流れ落ちてしまったり、白くなってしまったりと男性が仕事の時に使うには使い勝手が悪いので、椿油を頭皮に塗ることは最適な紫外線対策と言えます。
また、オレイン酸は皮膚を柔らかくする効果があると言われていて、頭皮に椿油をつけることで頭皮が柔らかくなり、頭皮の血行促進などに効果が期待できます。
血行促進効果
薄毛を進行させる大きな原因のひとつとして、血行不良が挙げられます。
血行が悪くなると、髪の毛の成長に必要な酸素や栄養素が十分に頭皮や毛母細胞などに行き届かなくなりますので、弱く、細く、抜けやすい髪の毛が増えることになります。
椿油を料理に使ったり、飲んだりすることで、血液がサラサラになり、血行促進効果が期待出来ます。
オレイン酸には悪玉コレステロールだけを抑制する働きがあり、血液をドロドロからサラサラに変えることで、血行を促進させることが出来るため、育毛に効果が期待出来ます。
椿油の効果的な使い方
育毛のために椿油を効果的に使うには、頭皮や髪の毛に使う方法と、食用として使う方法の3通りがあります。
それぞれ見て行きましょう。
オイルパック
※モデルが女性ですが、男性も同じように髪の毛にオイルパックをすることで、傷んだ髪の毛を保護することが出来ます。
- 櫛で髪の毛をとかします。
- 椿油を手に取って伸ばします。
- 乾いた髪の毛をブロックに分け丁寧に椿油をなじませていきます。
- 髪の毛の内側にもなじませます。(頭皮にはつけません)
- 櫛でのばして、塗り残しがないかチェックします。
- そのままぬるま湯で丁寧に洗い流します。
- いつも通りにシャンプーで洗います。
- お風呂から出たら、ドライヤーで上から下に風を当てて乾かします。
- 週1回程度のペースで行ないます。
頭皮パック
※モデルが女性ですが、男性も同じように頭皮パックをすることで、落としにくい汚れをキレイにすることが出来ますので、頭皮を健康に保てます。
- ティースプーン1杯~2杯程度(5ml~10ml)の椿油を小皿に移します。
- 指先に椿油を取って、指の腹で乾いた状態の頭皮になじませます。
- 頭頂部になじませるときは、前から後ろに動かします。
- 椿油はなじみやすいので、力を入れる必要はありません。
- サイドと後頭部になじませるときは、下から上に動かします。
- まんべんなくなじませたら、5分程度おきます。
- ぬるま湯で、髪の毛と頭皮を丁寧に洗い流します。
- シャンプーで頭皮を丁寧に洗います。
- いつも以上にていねいにすすぎ洗いをします。
- お風呂から出たら、ドライヤーで上から下に風を当てて乾かします。
- 毎日~週1回程度のペースで行ないます。
食事に使う
椿油は酸化しにくく、熱にも強いという特徴を持つことから、加熱調理に使われることが多い油です。
今でも高級な天ぷらやさんでは、椿油を使って天ぷらを揚げるようですので、揚げ油として使うと良いでしょう。
また、サラダ油の代わりに炒める時に使用したり、サラダのドレッシングとして使っても良いでしょう。
オイルを飲むことに抵抗がなければ、オリーブオイルのようにティースプーンに1杯そのまま飲むと良いでしょう。
椿油の注意点
椿油は肌になじみやすいとは言え、体質によっては何か異常が発生する可能性は否定出来ません。
使い始める前に、肘の内側に1滴たらし伸ばして1日程度放置して異常がないかパッチテストを行なうようにしましょう。
赤くなったり、痒くなったりしたら、椿油は合わない可能性が高いので、使用を中止して下さい。
また、効果があるからといって大量に塗りすぎないようにして下さい。
オイルですので、大量に塗ってしまうとベタベタして逆に頭皮が汚れてしまったり、見た目が不潔に見える可能性があります。
薄く伸ばしても十分に効果を実感出来ますので、適量を心がけて下さい。
まとめ
椿油が持っている育毛効果と効果的な使い方をご紹介しました。
特筆したいのは、紫外線の吸収効果による頭皮のバリア機能です。
紫外線による薄毛はかなり深刻だと考えていましたので、天然の成分で紫外線対策が出来るなら頭皮にとっても良いことだと思います。
塗ってよし、食べてよしの椿油ですが、やはり国産のもので低温圧搾されたものを使用した方がカラダや頭皮への負担がないと思います。
一石三鳥とも言える椿油を育毛のために使ってみてはいかがでしょうか?