カプサイシンとイソフラボンのカプイソ効果で育毛、発毛!
カプサイシンとイソフラボンを同時に摂取することで、育毛、発毛に効果が高いと言われています。
カプイソとも呼ばれるこの組み合わせを提唱した大学教授の論文捏造疑惑もあり、効果を疑問視する人も増えてきています。
カプサイシンとイソフラボンの組み合わせに本当に効果はあるのか調べましたので、ご紹介します。
この記事の目次
カプサイシンとは
カプサイシンとは、ダイエットに興味のある人には馴染み深い唐辛子に含まれている辛味成分です。
カプサイシンは、カラダの中に入ると血液に乗って全身を巡り、脳や脊髄に届き中枢神経を刺激して、エネルギーの代謝に関係するアドレナリンというホルモンの分泌を促進します。
アドレナリンが分泌されるとエネルギーの代謝が活性化され、脂肪を燃焼しやすくなるため、ダイエットに効果が高いと言われています。
他にも、エネルギーの代謝を促進することでカラダを温めることによる血行促進効果、老廃物をカラダの外に排出することによる疲労回復などの効果もあります。
カプサイシンの育毛に関する効果
カプサイシンにはダイエットや健康に関する効果以外に、育毛、発毛に関する効果も認められています。
カプサイシンを摂取することで、カラダが温まりますので、頭皮の血行を促進します。
頭皮を健康な状態に保ったり、毛髪の成長や生成に必要な酸素や栄養素を運ぶ役割を持っているのが血液なので、血行が促進されることで、育毛、発毛の効果が高まります。
また、カプサイシンには新陳代謝を活発にする効果も持っていますので、血行を良くしたり、頭皮の汗や皮脂などの老廃物などをカラダの外に排出したり、毛母細胞の働きを正常に保ってくれます。
さらに、毛髪の成長や生成に大きく関わると言われている発毛因子「IGF-1」の生成を促すCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)の働きを活発にしてくれます。
イソフラボンとは
イソフラボンとは、大豆などマメ科の植物に多く含まれているポリフェノールのひとつです。
現在ではダイゼイン、ゲニステインなど、15種類のイソフラボンが発見されていて、大豆一粒に含くまれている量は0.2~0.3%程度ととても貴重な成分です。
ポリフェノールには強い抗酸化力があり、生活習慣や紫外線などで過剰に増えた活性酸素を抑える働きがあります。
イソフラボンは、血液中のコレステロールを減少させたり、骨の中のカルシウムを溶け出させないようにしたり、肌の弾力や潤いを保つ効果があります。
また、イソフラボンは女性ホルモンと似たような働きをするため、前立腺ガンの予防にも効果があります。
イソフラボンの育毛に関する効果
イソフラボンは女性ホルモンと似たような働きをしますので、男性ホルモンの分泌を抑制し、ホルモンバランスを整えてくれます。
その結果、AGA(男性型脱毛症)の原因になっている男性ホルモンのテストステロンと還元酵素の5αリダクターゼが結びついて変換される、強力な男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」の生成を抑制してくれます。
さらに、イソフラボンだけが発毛因子「IGF-1」の生成を促すCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)を生成出来ますので、イソフラボンを摂取することで発毛因子「IGF-1」を増やすことが可能です。
イソフラボンを摂取するには大豆製品を食べることになりますが、大豆には植物性タンパク質やビオチン(ビタミンB7)が豊富に含まれています。
植物性タンパク質を摂取することで健康で強い毛髪を育てることが出来ますし、ビオチンが健康な毛髪を作るために必要なケラチンの合成を助けてくれます。
ビオチンは、他にも皮下組織の毛細血管の血行を良くする作用があり、毛母細胞を活性化してくれますので抜け毛の予防になります。
カプサイシンとイソフラボンで発毛する
出典:名古屋Kクリニック
カプサイシンとイソフラボンは、それぞれに育毛、発毛の効果を持っていますが、同時に摂取することで、さらに育毛、発毛の効果を高めることが出来ます。
それは、発毛因子である「IGF-1」を相乗効果で増やすことになるからです。
IGF-1とは、成長ホルモンの刺激により分泌される筋肉や骨、内臓などに含まれるアミノ酸が結合したタンパク質です。
IGF-1は毛乳頭細胞に多く存在していて、毛母細胞がIGF-1から発毛指令を受けてヘアサイクルを正常に戻し、太く健康な毛髪が生えてくるようになる働きがあることから、育毛、発毛効果が期待できる成長因子として注目を集めています。
このIGF-1を活性化させるのがCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)ですが、カプサイシンによりCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)の働きを活性化すると一定量放出された時点でCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)がなくなってしまうのです。
イソフラボンは、カプサイシンの働きで減ってしまうCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)を増やす働きがありますので、カプサイシンとイソフラボンを同時に摂取することでCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)の減少を抑止しIGF-1が増え、育毛、発毛に効果を発揮します。
また、カプサイシンは胃の知覚神経を刺激することでIGF-1の量を増やすという働きもありますので、さらに育毛、発毛に効果的なのです。
カプサイシンとイソフラボンを効率よく摂取出来る食べ物
カプサイシンは唐辛子、イソフラボンは大豆ですので、この2つを組み合わせた食べ物がカプサイシンとイソフラボンを効率よく摂取出来る食べ物になります。
- キムチ納豆
- 麻婆豆腐
- 唐辛子入り豆腐の味噌汁
などは、馴染みがあり比較的食べる機会が多いと思います。
この他にも、唐辛子やキムチなどの辛味のある食べ物と、大豆主体の味噌、豆腐、豆乳、きなこなどを組み合わせるといいですね。
大学教授の論文は捏造が指摘されましたが・・・
カプサイシンとイソフラボンのカプイソ効果は、名古屋市立大学の岡嶋研二教授が研究論文を発表した後、テレビや本などで知られるようになりました。
この実験では、カプサイシンとイソフラボンを5ヶ月間摂り続けることで、薄毛男性の65%が発毛の効果を実感したとのことです。
ところが、2012年に助手が論文を捏造したことによる監督責任で、停職6ヶ月の処分を受けています。
そのためカプサイシンとイソフラボンの組み合わせによる育毛、発毛効果に対して不信感を抱く人も出てきました。
名古屋市立大大学院医学研究科の教授らによる論文捏造(ねつぞう)問題で、名市大は19日、不正を主導した原田直明准教授(44)を同日付で懲戒解雇とする処分を発表した。
共同研究者の岡嶋研二教授(58)は直接不正を指示した証拠がないことから停職6カ月とした。
関係者によると、岡嶋教授は3月末で任期が終了。再任用の申請が出ておらず、名市大を退職する。
大学の調査委員会は、岡嶋教授が責任著者となっている1997~2011年の論文19本に画像の捏造や流用があったと認定した。
このうち8本で原田准教授が不正を主導したと判断した。
引用元:中日新聞
大学側の調査でわかったことは、不正があったのは論文に使われている画像の流用や加工などにとどまっていて、カプサイシンとイソフラボンの効果に関しては捏造があったとは明言していません。
つまり、カプサイシンとイソフラボンの育毛、発毛効果には不正はないということではないかと思います。
現在も検索すると、岡嶋教授が書いた記事が多数見受けられますし、もしも効果自体捏造であったなら、こうした記事も削除されているのが通常だと思われます。
また、カプサイシンとイソフラボンの効果を謳った育毛サプリや育毛剤は、効果のないことを商品として販売することは出来ませんから成分を変えているはずです。
こうした事実から、カプサイシンとイソフラボンは育毛、発毛に効果があると思われますので、この記事でご紹介しました。
まとめ
カプサイシンとイソフラボンの効果を実感する人は多いので、論文の画像の件での騒動はとても残念に思います。
しかし、唐辛子のカプサイシンと大豆のイソフラボンは、単体でも育毛、発毛効果があると言われている食べ物ですので、相乗効果のあるなしに関わらず食べることはオススメです。
食べ物での育毛、発毛対策なので即効性はありませんが、継続していくことで効果を実感出来るのではないでしょうか。