やらない人は損をする?!抜け毛、薄毛予防のための自分で出来る効果的な頭皮マッサージ
抜け毛、薄毛対策として、育毛剤の説明書や育毛サロン、美容室など髪のプロ達が、頭皮マッサージは重要だと言います。
何事もそうですが、なぜ頭皮マッサージが抜け毛、薄毛対策にいいのか、どうやれば正しい効果が得られるのかを知らずに、やみくもに頭皮マッサージをしても効果が出ないどころか、逆に薄毛を進行させる結果になるかもしれません。
プロに依頼して頭皮マッサージをしてもらうことが最善ではありますが、コストや時間の問題で毎日やってもらうというわけにはいきません。
そこで、自宅で出来る効果的な頭皮マッサージについてご紹介します。
この記事の目次
頭皮マッサージが抜け毛、薄毛予防になる理由
私達のカラダでは細胞が生まれ変わる新陳代謝が行なわれています。
一般的にカラダの細胞すべてが入れ替わるのにかかる新陳代謝の期間は6年と言われています。
気になる頭皮の新陳代謝は、約4週間で28日周期です。
抜け毛や薄毛になる人の多くが、頭皮の新陳代謝のサイクルが乱れていると言われています。
加齢や生活習慣などで血行が悪くなり、頭皮が硬くなることで新陳代謝のサイクルが乱れるようです。
2015年7月にライオン株式会社が発表したレポートでは、「髪が薄い人は頭皮が硬い」ことを確認したそうです。
2013年に30代~40代の男性を対象に「薄毛グループ」と「薄毛じゃないグループ」に分類し、頭皮の硬さと水分量を測定した結果、「薄毛グループ」は、頭皮が硬く乾燥していたそうです。
この調査結果からも分かる通り、「頭皮が硬い=薄毛になる」ということのようです。
この抜け毛、薄毛の大敵である頭皮の硬さは、頭皮マッサージをすることで柔らかくなり、血行も良くなって行きます。
頭皮が柔らかくなり血行も良くなってくると、頭皮にある毛母細胞にタンパク質などの栄養素がきちんと運ばれるようになり、頭皮の新陳代謝が正常になっていきます。
そうすると、ハリやコシのある健康な髪が育つとともに、抜け毛が減っていきます。
また、頭皮は皮脂腺や汗腺が多く、カラダから出る皮脂の6割近くは、頭皮の皮脂腺から出ていると言われています。
こうした老廃物は、頭皮だけではなく毛穴にも溜まっていますので、キレイに洗えず老廃物が溜まったままだと臭いの原因になってしまいます。
育毛シャンプーなどでも老廃物は洗い流せますが、毛穴の中までは洗浄成分が届きにくいのです。
頭皮マッサージは、毛穴に溜まった老廃物を外に押し出すことができるので、毛穴の中までキレイになることで、頭皮の臭いの緩和や、頭皮の新陳代謝の促進にもつながります。
頭皮マッサージを毎日行なうことで、抜け毛、薄毛を予防し、気になる頭皮の臭いも緩和しましょう。
意外と簡単!自分で出来る頭皮マッサージの方法
頭皮マッサージと聞くと、めんどくさくて時間もかかるようなイメージがあるかもしれません。
実は、どこでも出来て時間もそんなにかからない簡単な頭皮マッサージの方法があります。
動画を見ながらの方がわかりやすので、youtubeで人気の頭皮マッサージの動画を2つご紹介します。
アデランス頭皮マッサージのやり方動画!抜け毛薄毛対策(1分20秒)
- 手のひらで頭全体を押しながら円を描くようにマッサージ
- 外側から指の腹でらせんを描くように上に向かってマッサージ
- 両手の指を使って頭のツボを刺激
頭皮のミカタ・簡単頭皮マッサージその1(3分5秒)
- 親指以外の4本の指を使って耳の上の頭皮を優しく押す
- 親指以外の4本の指を使って耳の後ろの頭皮を優しく押す
- そのまま下から上に円を描くように動かす
- 1の位置に戻って押し上げる
- 両手の親指以外の4本の指を頭の上に置き、真ん中に押し集める
- 両手を頭頂の方に移動させ、包み込むように引っ張り上げる
もっと簡単で一般的に言われている頭皮マッサージをご紹介します。
- 頭の側面を指の腹でつかみ、前後左右に動かす
- 手のひらで頭全体を包み込み「の」をかくように動かす
- 後頭部の髪の生え際を押す
3つの頭皮マッサージの方法をご紹介しましたが、優しく行なうことが大切です。
実は、頭皮はとても薄くデリケートなんです。
力を入れて強くマッサージしてしまったり、爪を立てたりすると、頭皮を傷つけてしまう可能性があり、逆に抜け毛が増えたり薄毛を進行させてしまう可能性も。
気持ちがいいと感じるくらいの強さで、指の腹を使ってやさしく丁寧に行ないましょう。
また、長時間やりすぎも禁物です。
動画でも言われていましたが、1つの動作で5秒間くらいがちょうど良く、朝と夜の1日2回が頭皮マッサージをするのに効果的です。
力加減と1つの動作にかかる所要時間を守って、頭皮マッサージを継続していきましょう。
頭皮マッサージをさらに効果的にするツボ押し
頭皮マッサージは、頭皮を柔らかくし血行を良くしますが、実は肩コリをしていると頭皮マッサージの効果が現れにくい場合が多いようです。
肩コリは、肩が硬くなっている状態なので、頭皮も引っ張られて硬くなりやすいのです。
また、心臓から送られる血液も肩コリがあると血流が滞りやすいので、頭皮まで十分な血液が送られない可能性が高くなります。
そうなると、せっかく頭皮マッサージを継続しているにも関わらず、なかなか頭皮の状態が改善しないという悲しい結果に。
仕事などで肩コリをしてしまうのは避けられないので、首や肩を押して硬くなっているところ、痛いところをゆっくりと押したり、揉みほぐしましょう。
ただ自分で首や肩を揉みほぐしても、なかなかコリが解消されないかもしれません。
そんな時のためにも、普段からツボを押すことを習慣にすると頭皮マッサージの効果をさらに高めてくれます。
ツボは全部で300以上ありますが、ここでは肩コリや首のコリに効果的なツボ「あ門」「風府(ふうふ)」「風池(ふうち)」「肩井(けんせい)」「百会(ひゃくえ)」をご紹介します。
あ門(あもん)
あ門は、後頭部の中心線上にあって、生え際から上に指半分くらい上にあがった触ると窪んでいるところです。
あ門を押すことで、首や肩の血行改善を促してくれます。
慢性的な頭痛にも効果的です。
押し方は、深呼吸をしながら押すと効果的です。
息を吐きながら3秒押す、息を吸いながら指を離す、これを5回繰り返します。
風府(ふうふ)
風府は、後頭部の中心線上にあって、後頭部と首の境目の太い二本の筋肉に挟まれた触ると窪んでいるところです。
風府を押すことで、首や肩の血行改善を促してくれます。
さらに「脳の玄関」と言われる程、優れているツボなので頭痛、眼精疲労、めまいなどにも効果的です。
押し方は、頭全体を両手で押さえながら、親指で3秒押す、3秒指を離す、これを3回繰り返します。
高血圧や疲れている時に風府を押すと痛く感じる時があります。
その時は、無理をせず早めに休息を取りましょう。
風池(ふうち)
風池は、後頭部の髪の生え際よりも少しだけ上にあり、後頭部の首の付け根あたりにある窪みから2~3cmほど耳側にあります。
風池を押すことで、肩コリの解消以外に視力回復、不眠症、高血圧、脳溢血などに効果的です。
押し方は、頭全体を両手で押さえながら、親指で3秒押す、3秒指を離す、これを3回繰り返します。
肩井(けんせい)
肩井は、首の付け根から肩先のちょうど真ん中あたりにあります。
肩井を押すことで、肩のコリの解消以外に、脳内への血行改善を促してくれます。
押し方は、人差し指と中指でまっすぐ下へ押します。
3秒押す、3秒指を離す、これを5~6回繰り返します。
肩井を押しながら、首を回すこともおすすめです。
いきなり強く押すと、脳貧血を引き起こす可能性もありますので、痛いけど気持ちいいくらいに力を調整してゆっくり押してください。
百会(ひゃくえ)
百会は、耳をまっすぐ上がった線と、顔の中心をまっすぐ上がった線が交差する触ると窪んでいるところです。
ツムジとは違いますので、ご注意ください。
百会を押すことで、首や肩の血行改善だけでなく、全身の血行改善も促してくれます。
さらに、自律神経の働きを整えてくれるので、頭痛、眼精疲労、抜け毛、肌荒れなどにも効果的です。
押し方は、両手の中指を使ってまっすぐ下へ押します。
息を吐きながら、15~20回ほど指圧します。
気持ちいいと感じるくらいに力を調整して押してください。
お風呂で頭を洗う時は、頭皮マッサージの絶好のタイミング
頭皮マッサージをやった方がいいとわかってはいても、毎日朝と夜の2回を継続することが難しい場合もあることでしょう。
そんな時は、お風呂で頭を洗う時に頭皮マッサージになるような洗い方に変えると一石二鳥です。
お風呂はカラダが温まることでリラックス効果もありますし、血行も良くなっています。
実は、頭皮マッサージをするのにお風呂は絶好のタイミングでもあるのです。
まずシャンプーをする前に、水圧を強めにしたシャワーで頭皮にお湯を染み渡らせながら軽く揉むことで、毛穴に溜まった汚れを流していきます。
だいたい3分~5分くらいを目安にしてください。
そのあと、手をヒトデの形にして頭皮を動かすようにシャンプーしていきます。
シャンプーの参考になる動画をご紹介します。
薄毛必見!はげないシャンプーの仕方!(11分39秒)
5分前後のあたりに洗い方があります。
使うシャンプーは市販されている普通のシャンプーは使わないほうがいいでしょう。
洗浄力が強すぎて逆に頭皮の環境が悪くなったり、髪を美しく見せる成分に特化していたりと、抜け毛や薄毛の予防には悪影響を及ぼすものが多いのです。
なので、抜け毛や薄毛の予防を考えて作られたアミノ酸シャンプーがおすすめです。
アミノ酸シャンプーは、頭皮の環境を整えるために肌に近い天然成分が多く配合されていて、肌と同じ弱酸性になっています。
アミノ酸シャンプーを使って、頭皮マッサージを行なう習慣を付けましょう。
まとめ
頭皮マッサージの方法やツボ、シャンプーの方法などをご紹介してきました。
すべてを取り入れて習慣にすることが、抜け毛を減らしたり、薄毛を予防、改善したりする一番の近道です。
しかし、毎日忙しくしていると忘れてしまったり、時間が取れなかったりすることでしょう。
毎日やることと、時間が取れた時にやることに分けて習慣にするのもいいですし、どれかひとつだけ取り入れて習慣にするのもいいでしょう。
頭皮の血行を良くし、柔らかくするために、ぜひ出来ることから始めてみましょう。