頭皮の保湿にはヒアルロン酸!抜け毛を防ぐスゴイ保水力で育毛効果大
化粧品やサプリメントのテレビCMなどで、認知度が高くなっているヒアルロン酸。
主に健康効果や美肌効果で宣伝されていますが、育毛にも効果が高いことがわかっています。
ヒアルロン酸の高い保水力が薄毛を予防し、育毛に効果が期待出来る理由をご紹介します。
この記事の目次
ヒアルロン酸とは
ヒアルロン酸は、1gで6000mlの水分を保持することが出来ると言われていて、とても高い保水力が特徴のムコ多糖類というネバネバした成分です。
主に、皮膚、軟骨、眼球などに多く含まれていて、約60兆個と言われる細胞をつなぎ合わせる結合組織としての働きと、細胞を守るクッションの役割を果たしています。
人間のカラダは約60%が水分と言われていますので、カラダの中の水分を保持する大切な働きも持っています。
ヒアルロン酸は、年齢を重ねると減っていく成分でもあって、20歳をピークに減少していき、60歳になると20歳のときの半分以下にまで減ってしまうと言われています。
頭皮が乾燥することによる抜け毛も加齢によって増えていきますが、ヒアルロン酸が減少していくことと関係が深いのです。
頭皮の乾燥がもたらす薄毛
頭皮の乾燥と抜け毛が増えるということが、あまり関係がないように思えるかもしれませんが、頭皮の乾燥は抜け毛を増やす大きな原因のひとつになっています。
頭皮が乾燥することによる自覚症状として、フケとかゆみがあります。
腕や足などの乾燥しやすい場所が、冬の乾燥した時期にかゆくなったり、皮がポロポロ落ちる経験をしたことがあるのではないでしょうか。
皮がポロポロ落ちる症状は、肌が乾燥したことによって新陳代謝のサイクルが乱れてしまい、古くなった細胞が洗い流されることなく、塊として剥がれ落ちることから起こっています。
肌のかゆみは、乾燥することによって肌のバリア機能が低下してしまい、炎症を起こすことでかゆみを引き起こしています。
頭皮も肌の一部ですので、乾燥してしまうと同じ症状が出てしまうのです。
頭皮の新陳代謝のサイクルが乱れたり、バリア機能が衰えることによる炎症は、ヘアサイクルを乱れさせる原因になっていますので、抜け毛が増え薄毛を進行させてしまうのです。
また、頭皮の乾燥が進んでいくと、頭皮が硬くなっていき、血行も悪くなっていきますので、毛母細胞などに髪の毛が成長するために必要な酸素や栄養素が届かなくなって、さらに薄毛を進行させてしまいます。
頭皮が乾燥する原因
頭皮が乾燥してしまう原因として加齢も大きい原因のひとつですが、他にも生活習慣などが大きく関係しています。
それぞれ見て行きましょう。
洗いすぎ
薄毛が気になっていると、念入りに頭皮や髪の毛を洗っているかもしれません。
また、朝と夜の2回洗っているかもしれません。
頭皮や髪の毛を清潔に保つことは育毛の上では大切なことなのですが、洗いすぎてしまうと逆効果になってしまいます。
髪の毛や頭皮は皮脂や、角質層にある細胞間脂質(セラミドなど)やNMF(天然保湿因子)などで頭皮を保湿したり、守ったりしているのですが、髪の毛や頭皮を洗うことでこうしたバリア機能まで洗い流してしまうのです。
通常であれば、洗い流されたバリア機能は分泌されることで元に戻るのですが、洗いすぎると皮脂が過剰に分泌されることで逆に頭皮が汚れたり、セラミドなどの保湿成分が不足して頭皮が乾燥してしまうことになるのです。
洗いすぎないためにも、寝ている間に髪の毛が成長するためにも、夜1回だけ髪の毛や頭皮を洗うようにしましょう。
ドライヤーのかけすぎ
髪の毛や頭皮を自然乾燥させることが育毛には良くないと言われていますので、ドライヤーをかけていることと思います。
ただ、ドライヤーは高温の熱風を髪の毛や頭皮にあてることになりますので、長時間ドライヤーを使うことで髪の毛や頭皮が乾燥してしまうのです。
特に念入りに同じ場所に当て続けて乾かす習慣があるのなら、今すぐやめた方がいいでしょう。
タオルドライで水分を良く吸い取ってから、短時間で乾かし、少し生乾きかなという状態でドライヤーを止めておきましょう。
睡眠不足
仕事が忙しかったり、夜更かしする習慣があると、ついつい寝不足になってしまいます。
人間のカラダは、寝ている間に成長ホルモンが分泌されることで、細胞が新陳代謝をし、成長したり、受けたダメージを修復したりしています。
睡眠時間が短いと、新陳代謝のサイクルが乱れてしまいますので、血行が悪くなったり、頭皮のバリア機能が衰えたりするのです。
また、髪の毛が成長するのは22:00~2:00に寝ている間だと言われていますので、育毛のためにはしっかりとした睡眠が必要なのです。
頭皮の乾燥を防ぐためにも、育毛のためにも、睡眠時間がしっかり確保するようにしましょう。
偏った食生活
肉だけを食べて野菜を食べないとか、インスタントやレトルト食品を中心に食べているとか、好きなものだけを食べているとか、食生活が偏っているとビタミン類やミネラル類が不足してしまい、頭皮の乾燥を引き起こしてしまいます。
頭皮を乾燥から守る細胞間脂質(セラミドなど)やNMF(天然保湿因子)などは、タンパク質、ビタミン類、ミネラル類などバランスの良い栄養素から作られていますので、ビタミン類やミネラル類が不足すると、新陳代謝のサイクルも乱れますので細胞間脂質(セラミドなど)やNMF(天然保湿因子)などが不足して、頭皮が乾燥してしまうのです。
また、髪の毛を成長させたり、新しく生えさせたりするのにも、タンパク質、ビタミン類、ミネラル類は欠かすことの出来ない栄養素ですので、偏った食生活を送っていると抜け毛を増やし、薄毛を進行させてしまいます。
頭皮の乾燥を防ぐためにも、薄毛を進行させないためにも、栄養バランスの良い食生活を心がけましょう。
ヒアルロン酸で保湿力を高めることが育毛につながる
頭皮が乾燥してしまうと抜け毛が増えていき薄毛が進行してしまうとご紹介しましたが、頭皮の保湿が出来ていれば頭皮の乾燥による薄毛を予防することが出来ます。
頭皮が乾燥する4つの原因を出来るだけなくしていくことで頭皮の保湿に役立つのですが、それだけでは加齢によって減っていく保湿成分はどうすることも出来ません。
細胞間脂質(セラミドなど)やNMF(天然保湿因子)などの減っていく保湿成分を補うために、ヒアルロン酸を摂取することが育毛にとって必要なことではないでしょうか。
ヒアルロン酸を摂取することで、失われていく保湿成分が蘇り、頭皮の環境も健康に保たれ、抜け毛が減っていき、育毛に効果が期待出来るからです。
ヒアルロン酸の効果的な摂取方法
ヒアルロン酸を摂取するためには、ヒアルロン酸が含まれている食べ物を食べることが考えられます。
ヒアルロン酸が含まれている食材として、鶏のとさか、鶏皮、手羽、豚足、魚の目などがあります。
こうした食材を食べることでヒアルロン酸を摂取することが出来るのですが、ヒアルロン酸は熱に弱いため加熱調理されるとヒアルロン酸の量が減少してしまいますし、分子が大きいため効率的にヒアルロン酸を吸収することが難しいと言われています。
ヒアルロン酸を効果的に摂取するためには、吸収しやすいように低分子化されたヒアルロン酸のサプリメントがオススメです。
頭皮に直接浸透させたいと思うのであれば、ヒアルロン酸が配合された育毛シャンプーや育毛剤がありますので、使ってみるのもいいでしょう。
ヒアルロン酸の注意点
ヒアルロン酸はカラダの中にあるものですから、基本的に摂取することでの悪影響はないと考えられています。
ただ、影響がないのは天然のヒアルロン酸であって、人工的に作られているヒアルロン酸については体質に依る部分もあってアレルギー反応が出るかもしれません。
サプリメントなどを摂取したときに何か異常を感じた時は、服用を止めて医療機関の診察を受けましょう。
また、最近では美容外科などで保湿のためにヒアルロン酸を注射する人が増えています。
頭皮の乾燥を防ぎ抜け毛を減らす目的で、頭皮にヒアルロン酸を注射するときは経験が多く、信頼できる医療機関を選ぶようにしましょう。
あまり知識がない医療機関でヒアルロン酸を注射してもらうと、血行不良を引き起こしたり、内出血や炎症、しこりのようなものが残るといったトラブルが報告されています。
即効性があるのはヒアルロン酸の注射ですが、リスクがあるのと効果が1年~3年程度と言われていますので、時間はかかりますがサプリメントをオススメします。
まとめ
ヒアルロン酸の保水力で頭皮を保湿することで抜け毛を減らせるということをご紹介しました。
美容や健康に良いとして宣伝されていることもあって、育毛にはあまり関係がないように思われがちですが、美容と健康は育毛にも密接に関係しているのです。
育毛のために食べ物や生活習慣でカラダを健康にしていくことも大切ですが、保湿などの肌のメンテナンスも育毛にとってはとても大切な要素のひとつです。
男だからあまり気にしないというのではなく、育毛も含めて健康のためにも保湿に気を使ってみて下さい。