血行促進は頭皮だけじゃダメ!育毛のために全身の血行を促進させる簡単なエクササイズ3選
抜け毛を減らし、育毛するためには血行促進が大切だと言われています。
食べ物やカラダを冷やさないことなど、血行を促進する方法はたくさんありますが、やはりカラダを動かすことによる血行促進効果が一番高いのです。
ただ、仕事もありますし、時間があまり取れなかったり、激しい運動だと続けられない場合もありますので、続けやすいけど全身の血行が良くなる簡単なエクササイズをご紹介します。
この記事の目次
血液の働き
ご存知の通り血液は心臓から送り出された後、動脈を通り全身を巡って静脈から心臓にまた帰って来ます。
血液が全身を循環する時間は約1分間で、その間にすべての細胞に栄養と酸素を届け行き渡らせるとともに、老廃物を回収するという働きを持っています。
血行が悪くなると、血液がちゃんと流れないということなので、細胞に栄養や酸素が行き届きにくくなりますし、老廃物の回収もままならないということになります。
細胞に栄養や酸素が行き渡らなくなると、細胞の新陳代謝が正常に行なわれなくなりますので、細胞が傷ついても修復出来なかったり、老化したり、老廃物がカラダの中に溜まったままになるので、カラダがむくんだりします。
血行不良になると、軽い症状として肩コリや冷えなどがありますが、症状が重くなるにつれ、抜け毛が増えて薄毛が進行したり、糖尿病や心筋梗塞、脳梗塞などの重篤な疾患を引き起こしたりするのです。
こうしたことから、血液の流れはカラダを健康に保つための潤滑油のような働きを持っていると言えます。
育毛のために血行促進が必要なのはナゼか?
こちらもご存知かもしれませんが、血行が悪くなると抜け毛が増え、薄毛が進行すると言われています。
育毛剤の多くが血行促進の効果を持っていたり、AGA治療薬であるミノキシジルが血行促進作用を持っていることからも、育毛には血行促進が大切であるとわかります。
血液が栄養や酸素を細胞に運んでくれることは前述しましたが、毛乳頭細胞は人間のカラダの中で最も活発に細胞分裂している細胞のひとつなので、髪の毛が生成されたり、成長したりするためには栄養や酸素が欠かせません。
そのため、血行が悪くなると髪の毛が栄養不足になってしまい、成長途中で抜けてしまったり、細く弱く抜けやすい髪の毛しか生えてこなくなったりして、薄毛が加速するのです。
また、血液がドロドロの状態になってしまうと、血液が流れていても毛細血管がとても細いため、十分に血液が行き届かなくなります。
髪の毛を作り出す毛乳頭細胞は毛包に包まれていますが、毛包は毛細血管と繋がっていて毛乳頭細胞へは毛細血管を通して栄養や酸素が送り届けられるので、ドロドロ血液だとやはり髪の毛が栄養不足に陥るのです。
正常な血流は、血液がサラサラな状態で、毛細血管の隅々にまで血液が十分に行き届く状態のことを指しますので、髪の毛が健康で強く育つためにも血行はとても大切なのです。
育毛のためには頭皮マッサージだけでは足りない
育毛のために血行促進が大切だと言われているので、頭皮マッサージをして頭皮の血行を良くする方法が数多く紹介されています。
どれも頭皮をマッサージすることで血行が促進されるのですが、そもそものカラダ全体の血行が悪いと頭皮に行き渡る血行もそこまで良くなるわけではないのです。
また、全身の血行が悪いと十分に血液が行き届かなくなるので、毛細血管がゴースト化する場合もあります。
ゴースト化した毛細血管をゴースト血管と呼びますが、血液が十分に流れなくなったり、血管が老化したり、活性酸素などでダメージを受けて血管が潰れてしまったりした血液が流れない血管のことを指します。
特に頭皮は毛細血管が張り巡らされていて、重力の影響もあり血液が流れにくい場所でもあります。
全身の血行が悪くなると、手や足の先と同じように頭皮の毛細血管も一番先にゴースト化しやすいので、全身の血行を良くした上で、頭皮の血行を促進する頭皮マッサージをすることで、育毛の効果がより高まるのです。
ウォーキングをすることが血行促進には良い
カラダ全体の血行を促進するためには、ウォーキングをすることが一番最適です。
歩くことで脚の筋肉がポンプの役目を果たし、下に流れてきた血液を心臓のある上の方へ押し出し、血行を良くしてくれるのです。
また、ウォーキングをすることは有酸素運動ですが、有酸素運動をすると筋肉に多くの酸素を届けようとしますので、血行が促進される効果が増加するのです。
1回30分~1時間程度で、1週間に3回~5回ウォーキングをする習慣を付けることで、全身の血行が促進されていきます。
ウォーキングをすると汗をかきますが、AGAの原因物質と言われている強力な男性ホルモンのジヒドロテストステロン(DHT)が汗と一緒にカラダの外に排出されますので、血液中のジヒドロテストステロン(DHT)の濃度を抑制することが出来ます。
また、歩くとカラダ全体から大量の情報が脳に届きますので、視覚、聴覚、触覚、嗅覚などの感覚が刺激されて、脳内ホルモンが分泌され、ストレスの解消になったり、集中力が上がったりします。
このようにウォーキングをすることは、血行を促進するだけではなく、ストレスの解消効果もありますので、抜け毛を増やす原因である血行不良とストレスの2つを緩和することが出来るので、育毛のためにはオススメです。
自宅で出来る血行促進のエクササイズ
血行促進のためにはウォーキングがいいと前述しましたが、時間がなかったり、天候が悪くウォーキング出来ないこともあるでしょう。
そういう時は自宅で手軽に出来る血行促進のエクササイズがありますので、ご紹介します。
血行促進ふくらはぎエクササイズ
高齢者体操TVというYouTubeの動画ですが、高齢者以外でも血行促進の効果があるエクササイズです。
- 腰幅に脚を開く
- 両足のかかとを上げて、つま先立ちをする
- かかとを降ろす
- 自分のペースで20回繰り返す
- つま先を上げて、かかとで立つ
- つま先を降ろす
- 自分のペースで20回繰り返す
これだけで、全身の血行が促進されます。
バランスを取るのが難しい場合は、動画のように椅子などを使ってバランスを取るようにしましょう。
【血行促進】ふくらはぎのセルフマッサージ
- ひざ裏の委中(いちゅう)、ふくらはぎの真ん中にある承山(しょうざん)、アキレス腱の外側の窪みにある崑崙(こんろん)の3つのツボを中心に刺激を与える
- 両手の親指で下から上に、ふくらはぎの筋肉を押し込むような感じで押していく
- 上まで行ったら下に戻って10往復程度繰り返す
- 両手の手のひらでふくらはぎの両側を下から上に押していく
- 上まで行ったら下に戻って10往復程度繰り返す
このマッサージは循環器系の疾患にかかっている方は、強くやらないようにして下さい。
脚の筋力UP!一回で効果あり!
高齢者体操TVというYouTubeの動画ですが、高齢者以外でも血行促進の効果があるエクササイズです。
- 両手で膝に近い部分の太ももを挟み込む
- 軽く太ももを回しながら、脚の付根の方に移動する
- 脚の付け根に来たら、膝の方に移動して数回繰り返す
- 片方が終わったら、反対側の脚も同じようにする
まとめ
血行を促進するための簡単なエクササイズを3つとウォーキングの効果をご紹介しましたが、1回や2回やっただけでは当然ですが血行は改善しません。
エクササイズをした時だけ血行が改善されますが、すぐに血行不良の状態に逆戻りしてしまうのです。
これは、生活習慣が血行を悪くしているために、ちょっとやそっとじゃ血行が正常な状態に戻れないようなカラダになってしまっているということです。
なので、育毛ために育毛剤を使い続ける習慣があるように、血行を促進するためには血行を促進するための習慣が必要だと言うことです。
今回ご紹介したエクササイズは、どれも簡単に時間がかからず出来るものばかりですので、習慣化して血行を促進させて、育毛の効果を高めて行きましょう。