リンパマッサージが育毛に効果大!頭皮マッサージを超える育毛効果の理由とは
あなたは育毛のために頭皮マッサージをしていますか?
抜け毛を減らし、育毛するためには様々な対策がありますが、頭皮マッサージはかなり有効な対策のひとつです。
そうしたマッサージの中でもリンパマッサージが特に育毛には効果が高いということをご存知ですか?
今回は、毎日の習慣に取り入れて欲しいリンパマッサージをご紹介します。
この記事の目次
リンパとは
出典:リンパ・カイロケア クリアネススペース Kaneshika
リンパとは、血管と同じように全身に網目状に張り巡らされているリンパ管と、リンパ管の中を流れているリンパ液、リンパ管が集中しているリンパ節の3つをまとめた総称のことです。
リンパ管があるのは、皮膚の一番上にある表皮の下にある真皮の層です。
リンパの役割は、大きく分けて「免疫機能」と「排泄機能」があります。
リンパの免疫機能
リンパの免疫機能とは、カラダの中に侵入してきた細菌やウイルスからカラダを守り、病気になることを防いでくれています。
リンパ球がカラダの中に侵入してきた細菌やウイルスを識別し、抗体を作り出すことで撃退しています。
リンパ球は、一度戦った細菌やウイルスの性質を覚えていて、同じ細菌やウイルスがカラダの中に侵入してきた時に以前撃退した時と同じ抗体を作り出します。
細菌やウイルスを撃退した抗体の情報は、寿命が来てリンパ球が死滅しても新しく作られるリンパ球に引き継がれていきます。
また、カラダの中に侵入した細菌やウイルスが強くリンパ球や白血球の免疫システムをかいくぐった場合、リンパ節にあるフィルタ機能が働きます。
リンパ節はリンパ腺とも呼ばれていて、リンパ管が合流する部分にある球状のもので全身に約800個あると言われています。
リンパ節のフィルタ機能で、免疫システムをかいくぐった細菌やウイルスをろ過しつつ、細菌やウイルスと戦いますが、この時にリンパ節が腫れてしまうのです。
リンパ節での戦いに細菌やウイルスが勝ってしまうと、カラダの中に細菌やウイルスが回ってしまいますので、病気になってしまうことから、リンパ節は免疫機能の最終防衛ラインとなっています。
リンパの排泄機能
リンパの排泄機能は、主にリンパ節が関係しています。
細菌やウイルスをろ過するフィルタ機能は、カラダの中を流れている老廃物や毒素にも働きます。
リンパ節のフィルタ機能でろ過された老廃物や毒素は、血管へ送られ腎臓を通った後、尿としてカラダの外へ排出されます。
リンパと育毛の密接な関係
薄毛の人に多いと言われるのが頭皮が硬いこと。
実は頭皮が硬くなるのはリンパが滞り、老廃物や毒素、余計な水分が溜まった結果、引き起こされることも多いのです。
老廃物や毒素などが溜まることで頭皮の代謝が悪くなり、血行不良も引き起こされ、頭皮が硬くなることで頭皮の健康や毛髪の生成、成長に必要な酸素や栄養素も十分に行き届かなくなり、ヘアサイクルが乱れ、抜け毛が増え、薄毛が進行してしまうのです。
逆に、リンパの流れがスムーズであれば、頭皮に老廃物や毒素が溜まることもなく、血流もスムーズで、頭皮も柔らかいままになりますので、頭皮の健康や毛髪の生成、成長に必要な酸素や栄養素が十分に行き渡り、ヘアサイクルは正常なままで、抜け毛も気にならないということでもあります。
リンパが滞る原因
リンパには、血液のように心臓が血液を押し出し流れを作るという心臓のようなポンプの役割を果たしてくれるものがありません。
リンパは筋肉の動きや血液の流れによって流れているため、とてもゆっくりしたスピードで流れていますし、滞りやすいのです。
リンパが滞ると言われている代表的な4つの原因を見ていきましょう。
運動不足
リンパが滞る一番の原因は運動不足によるものです。
リンパは筋肉の動きによって流れますので、普段の生活であまり動かない、運動もしないのであれば、ほぼリンパは滞ります。
また、血行も運動不足によって血行不良になりやすいので、健康のためにも適度な運動は必要です。
激しい運動は逆効果になることが多いので、ゆっくりした有酸素運動を1日に30分程度取り入れるといいでしょう。
ストレス
仕事をしているとストレスとは無縁ではいられません。
ストレスは自律神経の働きを鈍らせてしまいますが、自律神経は血液の流れや筋肉の動きを調整する働きがあるため、ストレスを感じる時間が長いと、血液やリンパの流れが滞りやすくなります。
定期的にストレスを発散するストレスケアを心がけましょう。
手や足の冷え
女性に多いと言われていますが、実は男性にも多い冷え性は、血液とリンパの流れを悪くします。
運動不足による筋肉の衰えや、生活習慣による基礎代謝の低下などが、男性の冷えの原因になっています。
冷え性は薄毛だけではなく、他の病気を引き起こす原因にもなりますので、適度な運動と規則正しい生活習慣を心がけましょう。
水分の不足
人間は1日2リットルの水を飲むと健康にいいと言われていますが、男性の中には水をあまり飲まない人も多いようです。
実は水分不足は、血液をドロドロにしたり、リンパをドロドロにしたりするので、血行も悪くなり、リンパの流れも滞ってしまいます。
水分を過剰に飲み過ぎるとカラダの中の塩分濃度が下がったり、健康によくありませんが、飲まなすぎるのもリンパを滞らせますので、適度に水分補給することを心掛けて下さい。
リンパの流れを良くするには
リンパの流れを良くするには、まずリンパを滞らせる原因をなくすことです。
- 適度な運動をする
- ストレスを発散する
- カラダを暖める
- 水分を適度に補給する
以上のことは、生活習慣を変えることによってリンパの流れを滞らせない方法ですが、これにあわせて効果的なのがリンパマッサージです。
リンパは筋肉の動きによって流れるものですので、マッサージすることで簡単にリンパは流れていきます。
自宅でも簡単に出来るリンパマッサージ
リンパマッサージはリンパドレナージュとも呼ばれ、様々な方法があります。
その中でも、特に育毛に効果があると言われ、注目されている「さとう式リンパケア」をご紹介します。
「さとう式リンパケア」は、アゴの関節運動を利用して口腔から身体全体をゆるめ、リンパを流れ易くし、循環障害を改善する健康法です。
歯科医として歯の治療をしていると、あごが鳴る、口が大きく開かない、あごが痛むといった顎関節症(がかんせつしょう)の症状を訴える患者さんが たくさんいらっしゃいます。「さとう式リンパケア」は、この顎関節症の症状をやわらげる治療の一環として生まれました。ストレスの多い現代社会を反映してか、無意識のうちに奥歯を食いしばり、そしゃく筋が過度な緊張を起こしている人がたくさんいます。実はこの、そしゃく筋緊張こそが、さまざまな不快症状を引き起こす元凶なのです。
さとう式リンパケアを行うと、肩こり・頭痛・耳鳴りの症状が速やかに改善されます。
さらに、血管やリンパ液の流れが促進されるため、シワ・たるみ・むくみ・くすみといった美容上の悩みにも、即効性を発揮するのです。
歯科医である佐藤青児先生が考案されたもので、もともとは顎関節症の症状を和らげる治療の一環として始められたそうです。
さとう式リンパケアで佐藤先生の薄毛の改善が見られたため、2013年10月に育毛セミナーを開催したところ、モニター14人全員が4ヶ月後、育毛効果があったそうです。
1回3分程度、朝、入浴前、寝る前の3回行なうだけで、ラジオ体操より簡単なので継続もしやすいと思います。
片手バンザイで上半身をゆるめ、シェー体操で下半身をゆるめ、耳たぶ回しで頭皮をゆるめるという順番で行なうことで、育毛に効果を発揮します。
片手バンザイ
- あおむけに寝て、足先を腰幅で自然に開き、全身の力を抜きます
- 手のひらは内向きで右手を頭の上に伸ばし、左手を右の頬にやさしくのせます
- 3回深呼吸
- 姿勢はそのままで、左手を首の右側に移動します
- 3回深呼吸
- 右手の肘を90度に曲げ、左手を右の鎖骨の下辺り(大胸筋)にやさしくのせます
- 3回深呼吸
- 左手を右脇腹にやさしくのせ、手のひらを外向きで右手を頭の上に伸ばす
- 3回深呼吸
- 手を逆にして2~9を行なう
この動画ではバスタオルを使っていますが、バスタオルはなくても大丈夫です。
シェー体操
- 横向けに寝転がり、下の足はまっすぐ伸ばし、上の足はヒザを曲げて床につけます
- 両手を胸の前に伸ばし重ね、上の手を頭の上に伸ばします
- 下の手は脇腹にのせます
- 上の足を8回×4セット(32回)上下に動かしてカラダを揺らします
- 下の手を腰まで動かし、上の手を90度に曲げ鎖骨と肘まで一直線になるように下ろします
- 顔は上を向き、上の手を背中側に反らします
- 上の足を8回×4セット(32回)上下に動かしてカラダを揺らします
- 向きを逆にして1~7を行なう
耳たぶ回し
- 左手で左の耳たぶの付け根をやさしくつまみ、右手を左側の側頭部にやさしくのせます
- 左手をやさしく後ろ向きに4回小さく回します
- 右手をおでこにのせて、左手をやさしく後ろ向きに4回小さく回します
- 左手を後頭部(首の付け根の上あたり)にやさしくのせ、右手で左耳の耳たぶの付け根をやさしくつまみ、後ろ向きに4回回します
- 右手を耳の上から頭頂部あたりにやさしくのせ、左手で左耳の上の方をやさしくつまみ、後ろ向きに4回回します
- 右耳の方も手を逆にして1~5を行なう
まとめ
頭皮マッサージはやっているけど、あまり効果を実感していなかったのであれば、リンパマッサージはオススメです。
リンパマッサージをすることで全身の巡りが良くなりますので、頭皮や毛髪に栄養素や酸素が行き渡りやすくなるからです。
さとう式リンパケアをもっと詳しく知りたいのであれば、インストラクターが行なっている講座や本などがありますので、講座に参加したり、本を購入してみて下さい。