食べ過ぎ厳禁!漢方薬としても使われるゴマの持つ抜け毛予防、育毛効果
健康にいい食べ物として、漢方薬の原料としても使われている馴染みの深いゴマ。
実は、抜け毛予防、育毛効果を促進する栄養素を豊富に含んだ食材なのです。
簡単、低コストで実現する薄毛対策に効果的なゴマの魅力をご紹介します。
ゴマの持つ栄養素
ゴマは、古くから世界中で食べられてきた健康のためにいいと言われている食べ物です。
ゴマには、タンパク質、不飽和脂肪酸、ミネラル類(カルシウム、マグネシウム、鉄、リン、亜鉛等)、食物繊維、ビタミン類(ナイアシン、ビタミンA、ビタミンB1、B2、B6、ビタミンE、葉酸)などが含まれています。
気が付いたかもしれませんが、実はゴマに含まれている栄養素は、元気な毛髪を育て、抜け毛を予防するために必要な栄養素をビタミンC以外、ほぼ全て網羅しているのです。
毛髪の95%がタンパク質で出来ているので、良質なタンパク質を摂取することが健康な毛髪を育てたり、生えさせたりします。
不飽和脂肪酸は、血液をサラサラにする効果があり、毛髪を構成する必須脂肪酸になります。
ミネラル類は、食べ物から摂取した栄養素を細胞に吸収させるための代謝を促進させる酵素を活性化させる働きを持っています。
ビタミン類は、ヘアサイクルを正常に戻し、新陳代謝を活発にし、頭皮の健康を保つために必要です。
特に葉酸は、毛母細胞の再生や頭皮の血行促進に大きな働きを持っています。
ゴマは頭皮の血行を促進する
抜け毛を予防し、育毛、発毛を目指すなら頭皮の血行促進は必須の対策と言えます。
頭皮の血行が悪いと、毛髪に酸素や栄養素が行き渡らないため、弱く抜けやすい毛髪になったりすることで、抜け毛が増え、薄毛が進行してしまうのです。
また頭皮の血行が悪いと、頭皮が乾燥したり、頭皮が固くなったり、毛母細胞などの細胞が栄養不足なったりしますので、抜け毛が増えてしまいます。
頭皮の環境を健康で潤いのある状態にするために、頭皮の血行を促進することは、抜け毛を減らし、育毛を促進する上でとても大切なのです。
ゴマには血行促進効果がありますので、頭皮の状態を健康に保つサポートになります。
ゴマには抗酸化作用がある
中国の古書「神農本草経」の中でゴマを不老長寿の秘薬として記述しているほど、ゴマは抗酸化作用が強く老化を防止してくれる食べ物だと言われてきました。
私たちは呼吸をするたびに、カラダの中で活性酸素が発生します。
活性酸素は、カラダの中に侵入した細菌やウイルスを退治する働きがあるとても大切な役割を持っていますが、増えすぎると健康な細胞まで攻撃するようになり、毛母細胞などが攻撃を受けると抜け毛を増やしてしまうのです。
また、血液中の悪玉コレステロールを酸化させ血管を老化させたり、頭皮の皮脂や汗を酸化して毛穴を塞いで抜け毛を増やしたりします。
さらに、増えすぎた活性酸素を減らすためにアミノ酸を大量に消費しますので、毛髪にアミノ酸が届く前に不足してしまい、細く抜けやすい毛髪へと変わってしまいます。
ゴマに含まれている抗酸化物質「ゴマリグナン」は、活性酸素を除去する働きを持っていて、老化や抜け毛を予防してくれます。
ゴマリグナンの中で、一番強い抗酸化力を持つと言われているのが「セサミン」です。
セサミンは、テレビのCMでも見かけるようになり知名度も上がってきています。
他にも、ビタミンEや良質なアミノ酸など全部で6種類もの抗酸化物質が含まれているのです。
黒ゴマの場合、ブルーベリーや赤ワインに含まれることで知られている抗酸化成分ポリフェノールの一種「アントシアニン」が含まれていますので、相乗効果でより抗酸化作用が期待出来ます。
ゴマは男性ホルモンを抑制してくれる
抗酸化作用を持ったゴマリグナンですが、食物繊維の仲間であり、大豆などに含まれるイソフラボンと同じように女性ホルモンに似た働きをしてくれます。
ゴマリグナンは、ホルモンバランスを整える働きを持っていますので、AGA(男性型脱毛症)の原因である男性ホルモンを抑制し、抜け毛を予防してくれます。
AGA(男性型脱毛症)の原因は、男性が成長するために必要な男性ホルモン「テストステロン」と還元酵素である「5αリダクターゼ」が結びつくことで、抜け毛を促進する強力な男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」に変換させることで起こります。
強力な男性ホルモンであるジヒドロテストステロン(DHT)は、毛乳頭細胞に存在する男性ホルモン受容体(レセプター)と結びつき、TGF-βと言われる増殖抑制因子を生み出すことで、毛乳頭の毛母細胞の活動を低下させてしまうため、頭皮と髪への血流が減ったり、皮脂の分泌が増え毛穴を詰まらせることで、頭皮環境を悪化させ、抜け毛を増やし、薄毛を促進してしまうのです。
ゴマを食べてゴマリグナンを摂取することで、女性ホルモンと似たような働きをしてくれるので、男性ホルモンの働きを抑制してくれ、ジヒドロテストステロン(DHT)を減らしてくれる効果が期待出来るのです。
ゴマの栄養素をちゃんと摂取するためには
ゴマは色によって、白ゴマ、黒ゴマ、金ゴマなどに分けられますが、含まれる栄養素にはあまり違いがありません。
ただ、黒ゴマだけがポリフェノールを皮に含んでいますので、抗酸化作用を期待するのであれば黒ゴマがオススメです。
ゴマは、表皮が硬く消化されにくいので、そのまま食べてしまうと栄養素がカラダに吸収されにくいのです。
すりゴマを買うか、ゴマをすり鉢ですりつぶしたり、ごますり器などを使って、表皮を壊してから食べるようにしましょう。
ゴマ油を使うことでも、栄養素を摂取することが可能です。
質の悪いゴマは着色されていたり、栄養素が壊れている可能性もありますので、良質なゴマを選んで買うようにしましょう。
また、買った後は密閉容器に移し、劣化しないように保存状態を良くしておきましょう。
ただ、ゴマは食べ過ぎに注意して下さい。
油分が多いので、カロリーの過剰摂取になってしまいます。
1日に大さじ1杯を目安に食べていきましょう。
まとめ
抜け毛予防、育毛効果に良いゴマですが、効果を感じる人は早い人で3ヶ月程度、長くても1年程度で効果を実感するようです。
感じる効果も人それぞれで、新しい毛髪が生えた人もいれば、毛髪が強く太くなった人、など様々です。
効果を全く感じない人もいるようですので、どんな人でも100%効果があるとは言えないのが実情のようです。
それでも、手軽で低コストで続けられるので試してみる価値はあると思います。