飲んでも良し、頭皮洗浄しても良しの炭酸水が持っている驚くべき育毛効果
多くの美容室やエステサロンのヘッドスパで炭酸水が使われるようになっていますが、炭酸水を使うことによって頭皮や髪の毛の状態が良くなるからという理由のようです。
なぜ炭酸水が頭皮や髪の毛の状態を良くするのか、飲む場合は育毛に効果がないのか、炭酸水には悪い噂があるけど、悪影響はないのかなどを調べましたので、ご紹介します。
この記事の目次
炭酸水の育毛効果とは
炭酸水を使って育毛対策をしている人の多くは、育毛・発毛の効果を実感しているようです。
炭酸水に溶け込んだ二酸化炭素の分子が皮膚から血管の中にまで浸透出来るほど非常に小さいことで、様々な効果をもたらしてくれるからです。
炭酸水が持っている代表的な育毛効果を、それぞれ見て行きましょう。
毛穴に詰まった皮脂や汚れを除去する
炭酸水の中にどんどん出てくる炭酸ガスは、水の中で二酸化炭素が気泡に変わっているのですが、二酸化炭素は角質や皮脂などの汚れを包み込んで一緒に気泡になるという特徴を持っているため、頭皮に使うと毛穴に詰まっている角質や皮脂を取り除いてくれます。
炭酸水は肌に馴染みやすく浸透しやすいので、頭皮や毛穴の奥に落ちずに残っている汚れまで落としてくれる効果があります。
抜け毛の大きな原因のひとつとして、皮脂が毛穴に詰まって出来る角栓や汚れなどが挙げられますが、角栓や毛穴の奥に残っている汚れは落ちにくいため、丁寧に時間をかけてマッサージしながら汚れを押し出すようなシャンプー方法が必要になります。
力を入れてゴシゴシ洗っても、汚れが落ちないばかりか、頭皮が傷ついて余計に抜け毛が増える可能性もあります。
炭酸水で洗髪することによって、汚れを落としやすくなりますので、毛穴や頭皮の環境が良くなりやすく、抜け毛を減らし、育毛に効果を発揮してくれます。
雑菌の繁殖を抑え頭皮を清潔に保つ
私達の髪の毛や頭皮、肌は弱酸性になっていて、弱酸性で生きられる菌(常在菌)がいることで、雑菌の侵入や繁殖を防ぎ、肌の健康が守られています。
炭酸水は弱酸性になっているため、頭皮への肌馴染みも良く、浸透性が高いので、侵入しようとする雑菌の繁殖を防ぐ効果があります。
また炭酸水には抗酸化作用があるため、毛母細胞に発生した過剰な活性酸素を抑制して毛母細胞の老化を防いだり、殺菌作用で頭皮や毛穴を清潔に保ってくれる効果もあります。
頭皮に雑菌が繁殖することで炎症を起こし、抜け毛が増えることも薄毛を進行させる原因になっていますので、弱酸性と抗酸化作用で抜け毛を減らし、育毛に効果を発揮してくれます。
血行促進効果
炭酸水に溶け込んだ二酸化炭素の分子はとても小さいため、頭皮から血管の中にまで浸透していきます。
血管の中に二酸化炭素が浸透すると、酸素不足となり二酸化炭素をカラダの外に排出するための血管を広げる物質が、毛細血管から分泌され、血管が広がることで血行が良くなります。
髪の毛を作る元になっている毛母細胞は、髪の毛を成長させたり、新しく生えさせるために必要な栄養素と酸素を必要としますが、血液に乗って酸素と栄養素が運ばれてくるため、血行が悪いと抜け毛が増える原因になります。
炭酸水に溶け込んだ二酸化炭素が頭皮の血行を促進してくれるため、毛母細胞に必要な酸素と栄養素が行き渡り、抜け毛を減らし、育毛に効果を発揮してくれます。
炭酸水を使った洗髪方法
炭酸水を使って洗髪すると育毛に効果が高いことをお伝えしましたが、具体的にどうやって洗髪すればいいのかをご紹介します。
炭酸水をシャンプーと混ぜて使う方法もありますが、この記事では手軽に効果が実感しやすい方法を2つ選びました。
シャンプーをすすぐ時に炭酸水を使う
これが一番簡単な方法ですが、いつも通りにシャンプーを使って頭皮や髪の毛を洗った後、炭酸水を使ってシャンプーを洗い流す方法です。
汚れがとても良く落ちて、スッキリ感もあり、髪の毛もツヤツヤになります。
シャンプー前に炭酸水でマッサージする
こちらの方法は、いつものシャンプー前に炭酸水で頭皮マッサージをする方法です。
手間が増えますが、頭皮のマッサージ効果もプラスされるので、こちらの方が育毛には効果的です。
- 髪の毛が乾いている状態で炭酸水を頭皮にかけ、少し時間を置いて頭皮に炭酸水が浸透するのを待ちます。
- 頭皮に炭酸水が浸透したら、指の腹を使って頭皮を優しくマッサージしていきます。
- マッサージが終わったら、シャワーで頭皮や髪の毛を洗い流します。
- 洗い流した後、シャンプーを使って頭皮や髪の毛を洗います。
洗髪だけじゃない、飲むことによる炭酸水の効果
「ためしてガッテン」「あさイチ」「世界一受けたい授業」などのテレビ番組でも取り上げられて、炭酸水を飲むことによる高い健康効果が知られるようになりましたが、育毛に関しても炭酸水を飲むことで効果を得ることが出来ます。
炭酸水を飲むことによる育毛効果で一番大きなものは、体温の向上です。
炭酸水に溶け込んでいる二酸化炭素の血行促進作用は、頭皮にかけるよりも飲む方がより効果が高くなります。
二酸化炭素が血液の中に入り込むと、酸素不足になって血管が拡張し、血行が促進されますが、同時にカラダの中にある内臓や器官も酸素不足だと認識するため、酸素を求めて活性化し、新陳代謝が向上するのです。
冷えは万病の元と言われますが、抜け毛に関しても冷えによる影響は血行不良や毛母細胞の機能低下等、大きいものがあります。
炭酸水を飲むことで血行促進作用と、体温向上作用の相乗効果で、抜け毛を減らし、育毛に効果をもたらしてくれます。
さらに、炭酸による刺激で腸のぜんどう運動が活発になりますし、炭酸水にはマグネシウムが豊富に含まれているため、便秘の解消にも一役買ってくれます。
あまり知られていませんが、便秘も抜け毛を増やす原因になっていますので、便秘ぎみであれば炭酸水を飲むことをオススメします。
炭酸水のデメリットに関する噂は本当なのか
炭酸水の持つ育毛に対する高い効果をご紹介してきましたが、炭酸水にはデメリットがあると言われることもあります。
本当に炭酸水にはデメリットがあるのか、それぞれ見て行きましょう。
炭酸水は、カラダを酸性にする
二酸化炭素が酸の元素なので、炭酸水を飲むことでカラダが酸性になり、老化したり、健康状態を損ねるという噂を聞いたことがあるかもしれません。
しかし、炭酸水に溶け込んだ二酸化炭素は、別の元素である炭酸ガスに変化していて弱酸性になっていますので、まったく害はありません。
炭酸水は骨を溶かす
コーラなどの炭酸飲料を飲むと骨が溶けるという噂を聞いたことがあるかもしれません。
これは、コーラに含まれるリン酸(酸味料)とカルシウムのバランスにより、骨のカルシウムを流出させてしまうという現象のことで、アメリカのフラミンガム研究という疫学調査では、定期的にコーラを飲むと少量の骨密度の減少が見られたとのことでした。
炭酸水には、リン酸(酸味料)は含まれていませんし、フラミンガム研究でも骨密度の減少は見られなかったと報告がありますので、骨に対する影響はありません。
炭酸水は歯を溶かす
骨を溶かすことと同じように、炭酸水が酸性だからカルシウムを溶かすと考えられがちですが、炭酸水は弱酸性であり、イギリスの研究者の報告では、歯のエナメル質は炭酸水では溶けず、溶けるとしても糖分が入った清涼飲料水の100分の1以下の可能性とのことです。
つまり、炭酸水よりも糖分が入った清涼飲料水の方が歯のエナメル質を溶かす可能性が高いということですね。
まとめ
炭酸水の育毛に関する高い効果をご紹介しました。
炭酸水を直接頭皮にかけることで、頭皮の環境を良くしたり、頭皮の血行を促進してくれるため、効果を実感しやすいのですが、同時に炭酸水を飲むことで、カラダの中からも育毛効果を高めると、相乗効果で効果が早く出るかもしれません。
副作用の心配がなく、実感している人が多い育毛対策なので、ぜひ取り入れてみて下さい。