ストレスが薄毛の原因になっている5つの理由とストレス解消方法4つ
ストレスが抜け毛を増やしたり、薄毛の原因になっていると聞いたことがあると思います。
ストレスによって薄毛になることはありますが、そこにはストレスに対する誤解も入っているため、育毛するための方法が間違っていることもあるようです。
ストレスによって薄毛になるメカニズムやストレスに対する誤解、ストレスを解消する方法などをご紹介します。
この記事の目次
ストレスによって薄毛になる5つの理由
ストレスは薄毛になってしまう原因のひとつとして間違いはないのですが、ストレスによって薄毛になってしまう原因をちゃんと知っている人は少ないようです。
ストレスによって薄毛になってしまう5つの理由をそれぞれ見て行きましょう。
血行が悪くなる
ストレスを感じると自律神経が乱れるため、血管を収縮させ血行が悪くなってしまいます。
髪の毛を成長させるためには、血液によって運ばれてくる酸素や栄養素が毛乳頭細胞を通して毛母細胞に届けられることで、毛母細胞が活発に細胞分裂を繰り返していく必要があります。
ストレスによって血行が悪くなれば、毛母細胞が栄養不足になって髪の毛を成長させられなくなりますし、ヘアサイクルという髪の毛の成長サイクルも乱れますので、抜け毛が増え薄毛が進行してしまうのです。
活性酸素が増加する
ストレスを感じるとコルチゾールとアドレナリンというストレスホルモンを脳から分泌しますが、同時に活性酸素も増加します。
活性酸素は、カラダの中に侵入してきたウイルスや細菌を退治するという大切な働きを持っているのですが、過剰に増えてしまうと健康な細胞や血管まで攻撃してしまい、傷ついた細胞や血管を老化させてしまいます。
細胞が老化してしまうと髪の毛を成長させる力も衰えますので、短いまま抜けたり、新しく生えてこなかったり、血管が老化することで血行不良になり毛母細胞が栄養不足になることで薄毛が進行してしまうのです。
睡眠の質が下がる
ストレスを感じると自律神経が乱れてしまい、寝付きが悪くなってなかなか眠れなかったり、眠りが浅くなることで十分にカラダを休ませることが出来なくなります。
睡眠中に分泌される成長ホルモンは、日中にダメージを受けた髪の毛や細胞を修復したり、髪の毛を成長させたりする大切な役割を持っています。
特に22:00~2:00の間に活発に分泌されますので、育毛のためにはこの時間帯にぐっすり眠っていることが望ましいのです。
ストレスによって睡眠の質が低下していると、成長ホルモンも十分に分泌されませんので、髪の毛や細胞が受けたダメージの修復が追いつかず薄毛が進行する可能性が高くなります。
内臓の機能が低下する
ストレスを感じると自律神経が乱れますが、自律神経のひとつである副交感神経と内臓は密接に結びつき機能しているため、内臓の機能が低下してしまいます。
髪の毛が成長するためには、血行や酸素、栄養素が必要ですが、内臓の機能が低下していると、血行が悪くなったり、食べたものを消化・吸収する力も低下するため、栄養素が不足したりします。
また、髪の毛の主成分であるタンパク質も肝臓で作られているので、栄養素だけでなく、髪の毛の材料まで不足してしまうため、薄毛が進行してしまうのです。
亜鉛が大量消費される
ストレスを感じると活性酸素が増加するとお伝えしましたが、増加した活性酸素を分解するために亜鉛が大量消費されてしまいます。
亜鉛は、髪の毛の主成分であるタンパク質(ケラチン)を合成するために必要なミネラル類なので、ストレスによって亜鉛が大量に消費されてしまうと、亜鉛が不足して髪の毛の主成分が作られなくなります。
また、男性型脱毛症であるAGAの原因と言われている還元酵素の5αリダクターゼの働きを抑制する働きを亜鉛が持っているため、亜鉛が不足すると薄毛が進行する可能性がとても高くなります。
ストレスに対する誤解
最近では日常的にストレスという言葉が使われるようになりましたが、一般的にはネガティブな意味を持っている言葉として認識されています。
実は、ストレスという言葉は誤解されているため、効果的に育毛を行なうためには、このストレスの誤解を解いておいた方がいいので、簡単ではありますがちゃんとしたストレスの認識を持てるようにご紹介します。
不快なだけがストレスではない
気持ち的に不快な感じがすることをストレスだと表現しますが、実は快適さもストレスのひとつになります。
気持ちやカラダに何かしらの刺激を受ける、反応すること全般をストレスと呼ぶのです。
不快ストレスと快ストレスのバランスを保つことで、気持ち的にも肉体的にも健康が保たれています。
仕事や人間関係などで不快ストレスが多くなり、快ストレスが少なくなることでバランスが崩れると、抜け毛が増え、薄毛が進行していくのです。
ストレスは原因と反応に分けられる
普段使っているストレスという言葉は、ストレスの原因とストレスの症状がごちゃ混ぜになっている場合が多いものです。
たとえば、上司や部下と衝突したときに言われた言葉でストレスを感じたとします。
そのストレスは
- 上司や部下に言われた言葉 = ストレスの原因
- その時に感じた嫌な気持ち = ストレスの反応
に分けられます。
ストレスを解消することは大切なことですが、原因を解消するのか、反応を解消するのかで、ストレスの解消法が違ってきますので、今あなたが感じているストレスを効果的に解消するにはどうすればいいのかを知るために、ストレスを理解しましょう。
ストレスを解消する4つの方法
一般的にストレス解消法は、ストレスの反応によって蓄積された嫌な気持ちを解消する方法になります。
ここでは、ストレスの原因を解消する方法と、ストレスの反応によって蓄積された嫌な気持ちを解消する方法の両方をご紹介します。
ストレスの原因を解消する方法
ストレスの原因として考えられる主なものは、人間関係ではないでしょうか。
人間関係ではなかったとしても、その原因とのコミュニケーションがストレスに発展するかどうかを決定づけます。
この反応が体に活力を与え チャレンジに 立ち向かえるように 準備をしているのだと 考えたらどうでしょう
正に この考えが ハーバード大学での研究で 参加者に 教えられていた考えなのです
社会的ストレステストの前に 自分たちのストレス反応を 有用なものとして 考え直す様に教えられていたのです
例えば 高鳴る鼓動は 行動に備えて準備をしていて 呼吸が速くなっても 全く問題ではなく 脳により多くの酸素を送り込んでいると教えたのです
このようにストレス反応は 能力を発揮できるように 助けていると 捉える様になった参加者は ストレスや不安が少なく もっと自信を持てるようになりました
ハーバード大学で行なわれたストレスに関する研究結果ですが、ストレスをどう捉えるかによってカラダの反応も気持ちも全く違うものになったという報告です。
ただ、この結果はテストなのでストレスに対するコミュニケーションを変えやすかったと言えるのですが、実際にあなたが感じているストレスの原因とのコミュニケーションをすぐに変えることは難しいかもしれません。
そこで、ストレスの原因とのコミュニケーションを変える方法をご紹介します。
アサーティブコミュニケーション
人とのコミュニケーションを見ていると、自分の意見を主張せず我慢する消極的なコミュニケーションと、自分の意見を押し通し相手を負かす攻撃的なコミュニケーションの2つが多いような気がします。
アサーティブコミュニケーションとは、自分の意見も相手の意見も尊重する三番目のコミュニケーションと言うことが出来ます。
「アサーティブ(Assertive)」の訳語は、「自己主張すること」。
しかし、アサーティブであることは、自分の意見を押し通すことではありません。自分の要求や意見を、相手の権利を侵害することなく、誠実に、率直に、対等に表現することを意味します。出典:アサーティブジャパン
たとえば、自分も急ぎの仕事で手一杯の時に上司から急ぎの仕事を頼まれた時にこういう違いがあります。
- 消極的:引き受ける
- 攻撃的:断る
- 尊重 :自分も忙しいことを伝え、代替案を提案する
消極的も積極的も仕事を引き受けるかどうかの違いはありますが、不快なストレスを感じると思いませんか?
それに対して、アサーティブ(尊重)だとお互いの状況を踏まえた上で建設的な話が出来ますので、不快なストレスを感じることは少なくなります。
育毛のためにストレスを軽減していくには、アサーティブコミュニケーションがオススメです。
ストレスの反応を解消する方法
ストレスの反応で蓄積された気持ちを解消していくには、さまざまなものが紹介されていますが、取り入れやすく継続した方がいいものを4つご紹介します。
有酸素運動をする
ウォーキングやジョギングなど、継続しやすい有酸素運動をすることでセロトニンというホルモンが分泌されることで、カラダや気持ちがリラックスします。
また、外を歩いたり、走ったりすることで、気分転換になりますので、ストレスも発散されやすくなるのです。
また、有酸素運動を30分以上継続して行なうことで、血行も良くなりますし、活性酸素も減少していきますので、育毛のためには効果が高いのです。
ゆっくり入浴する
湯船にゆっくり入ることで体重が軽くなり、筋肉がゆるむことで脳からα波が出てリラックスします。
普段から湯船に入る人も、入らない人も、いつもより10分長く湯船に入ったままにしてみましょう。
カラダが暖まることで血行も促進されますし、リラックスする時間が長くなることで、ストレスの解消効果も高まることでしょう。
マインドフルネス
マインドフルネスとは、グーグルやフェイスブック、インテル、マッキンゼーなどの企業でも取り入れられているリラックスしているけれど集中している状態や、そこを目指すプロセスのことを指します。
今この瞬間の自分の体験に注意を向けて、現実をあるがままに受け入れることである
出典:wikipedia
ストレスが蓄積されていると、仕事のパフォーマンスが低下してしまったり、思考が止まらなくなったり、気持ち的に不安定になってしまうこともあります。
マインドフルネスは、そうした状況を意識的に改善するための最適な方法のひとつだと言えます。
- 背筋を伸ばして座り、足を組んで、視線を下に向けます。
- 自然に浮かんでくる思いと、人為的な考えとを区別します。
- 繰り返し過去を思い出したり、未来への不安で気が散るようなら、それを最小限に抑えるために、こう考え直してみます。「過去も未来も、現在の私の心の中の想像にすぎない」。
- 瞑想中は、ちょうど船の「錨」のように、呼吸が集中をつなぎ止めてくれます。
- 息を吐くたびにひとつ数を数え、21まで数えたらまた1に戻ります。
- 思いが浮かんでくるのを無理に抑えようとせず、心を自然に任せます。
出典:ライフハッカー
マインドフルネス瞑想と呼ばれる方法ですが、習慣として取り入れてみて下さい。
まとめ
現代社会に生きて、仕事をしているとストレスとは無縁ではいられません。
過剰なストレスをいつも感じていたり、溜め込んでしまうことで、薄毛が進行しますし、健康にも影響が出てしまいます。
ただ、ストレスは悪影響をもたらすだけではなく、生きる力や成長する力としても機能することがハーバード大学の研究でも証明されたように、生きていく上で必要な要素のひとつではないでしょうか。
薄毛も解消され、仕事でのパフォーマンスも上がるので、アサーティブコミュニケーションやマインドフルネスを取り入れることでストレスを解消するとともに、ストレスと友達になってみましょう。